シャープとソニーは、液晶パネルの製造、販売を行う合弁会社を設立することを発表した。この合弁会社は、現在シャープが大阪府堺市に建設中の液晶パネル工場を運営することとなる。詳細については既報のとおり。
発表会では、シャープの片山幹雄社長とソニーの中鉢良治社長が壇上に登場し合弁会社のメリットや設立の経緯を説明した。
シャープの片山社長によると、合弁会社は、液晶パネルのさらなる高品質化と安定供給を行うために設立されたとのこと。加えて、両社が手を結ぶことで、単独では実現しえない規模の工場を設立することが可能になる。これにより世界一の液晶メーカーに向けて、同社は既存の亀山工場とともにこの新工場によって、これまで以上のコスト力を実現することとなるとも語った。
ソニーの中鉢社長は、ソニーの今後の成長の鍵を握るテレビ事業においては、高品質パネルの安定供給が必須となると断言。そして、この新工場が同社が世界一のテレビメーカーになるために重要なポイントとなるとも語っている。
2007年の秋頃から合弁会社設立の話がスタートし、この日、合意に至った。両社とも、安定して高品質な液晶パネルを安定供給を実現するためのパートナーを欲していることで思惑が一致していたことから、設立が実現したという。
会場では、ソニーが現在提携しているサムスンとの液晶事業についての質問が飛んだ。これについて同社の中鉢社長は、サムスンとの提携も重要であり、今後とも継続して提携していくことを明言した。