松下電工は25日、「新型MFORCE搭載 LEDシーリングライト」シリーズを発表した。今秋に4製品を発売する予定で、参考価格は5万5,000円前後。

「新型MFORCE搭載 LEDシーリングライト」(右)。100Wの白熱球を使用したダウンライト(左)、25Wの蛍光灯型電球を使用したダウンライト(中央)と同レベルの明るさを実現する

同シリーズは、新型MFORCEを採用したシーリングライト。MFORCEシリーズは、青色LEDに高効率蛍光体キャップを取り付けた白色LEDを採用した照明用LEDユニットで、2006年10月に発売された「MFORCE(460lm)」、2008年4月に発売予定の「MFORCE-H(660lm)」などが既に発表されている。今回発表された「新型MFORCE」を搭載したダウンライトでは、900lmという、LEDを使用したシーリングライト/ダウンライトとしては現時点で業界最高(同社調べ)となる明るさを実現。この明るさは、100Wの白熱電灯、25Wの電球型蛍光灯を使用したダウンライトに匹敵する。

また、寿命の40,000時間は、1日に約12~16時間使用した場合でも、10年以上交換不要ということになる。LEDユニットの小型化により、器具の厚みも10mmにまで抑えられた(直径は165mm)。なお、今回発表されたシーリングライトは、価格から見ても、商業施設やオフィス向けの製品で、一般家庭向きのものではない。商店のエレベータホールやエスカレータなど、従来LEDを使った照明器具ではカバーしきれなかった500lx~750lx程度の明るさを必要とするスペースに向けた製品だ。

同シリーズの消費電力は17.5W、効率は51lm/wで先日同社より発表された家庭向けのLED Dining Pendant「Filatol(フィラトール)」と同じだ。Filatolの明るさが白熱電球50W相当であることを考えると、同シリーズの効率の高さが伺える。そうなると、この新型MFORCEを搭載した家庭用のLED照明器具の登場が気になるところだが、同社によると、「今後販売台数が増え、量産によりLEDのコストが下がれば、一般家庭でも使用できるような価格帯の製品を供給できるようになるだろう」とのこと。今後の展開に注目したい。なお、同シリーズは、3月4日~7日、東京ビッグサイトで行われる「LED Next Stage」に出展される予定。