日本赤十字社が主催する第2回「いのちと献血俳句コンテスト」の表彰式が24日、都内にて開催された。表彰式には、俳人の黛まどか氏が登壇し、受賞者にメッセージを贈った。

「いのちと献血俳句コンテスト」は、幅広い年齢層に馴染みのある俳句の創作や鑑賞を通じ、いのちの尊さや助け合いの大切さの理解につなげることを目的にした俳句創作コンテスト。第2回目となる今回のコンテストには、前回の29万8,916句を大幅に上回る34万7,383句の応募があった。

第2回「いのちと献血俳句コンテスト」受賞者と審査員一同

「これを機に俳句と親しんでくださいね」と語る、俳人 黛まどか氏

審査委員長を務める俳人の黛まどか氏は、同コンテストを振り返り「今回も、いのちの重さを伝える素晴らしい句がたくさん集まった」とコメント。「いのちについて考えることで、他者だけでなく自分自身のいのちを輝かせながら生きていってほしい」と会場に集まった受賞者に語りかけていた。

最優秀賞となる「厚生労働大臣賞及び審査員特別賞」には、高松市立太田中学校2年、高木麻衣加さんの「まだ知らぬ 赤ちゃんのため 毛糸編む」の句が輝いた。黛氏は、「句のいたるところに作者の優しさがつまっている。いつか生まれてくるいのちのために、ひと目ひとめ心を込めて編んでいる姿が浮かんでくる句だ」と講評していた。

キャンペーンキャラクターであるピカチュウも登場。受賞者と記念撮影する一幕も

なお、上位5賞は以下のとおり。

 
賞(上位5賞)
厚生労働大臣賞及び審査員特別賞 まだ知らぬ 赤ちゃんのため 毛糸編む 高木麻衣加(高松市立太田中学校2年)
文部科学大臣賞及び審査員特別賞 地球儀の 裏にも冬日 当ててやり 矢野祐策(私立東亜学園高等学校2年)
日本赤十字社 社長賞 こたつの中 家族の足が つまってる 真中築(奈良市立済美南小学校6年)
日本赤十字社 血液事業本部長賞 緑陰を 少しはみ出し 献血車 茶木ひろし
ピカチュウ賞 桜さく 馬の赤ちゃん すぐ立った 木村優莉(十和田市立十和田湖小学校2年)