ソニーは22日、昨日発表したデジタルハイビジョン液晶テレビ「ブラビア」の新モデル4シリーズ、全11機種の体験会「<ブラビア>ハイビジョン ミュージアム '08」を都内にて開催した。新製品11モデルの詳しい仕様はこちらを参考にしてほしい。
ソニーマーケティング ディスプレイマーケティング部 統括部長 粂川滋氏 |
「<ブラビア>ハイビジョン ミュージアム '08」では、ブラビア新製品におけるリサイクルや省エネの活動を紹介する「環境への取り組み」や、モーションフローやボイスズームなどを体験できる「スポーツを楽しむ」、ブラビアリンクを解説する「プライベートコンテンツを楽しむ」など、7つの展示スペースが用意されていた。
プレゼンテーション会場では、ソニーマーケティング ディスプレイマーケティング部 統括部長 粂川滋氏が登壇し、「ブラビア」新製品の特徴を説明したうえで、「ハードとソフトの両輪で、ハイビジョン市場の拡大に注力してきた」という同社のハイビジョン製品群をアピールした。
また、「デジタル液晶テレビの選択基準は、高画質、デザイン、操作性、先進性、環境配慮の5ポイントに集約できる」とし、同社の各ポイントにおける取り組みを説明。高画質化という観点からは、新エンジン「ブラビアエンジン2」や、撮像ぼやけを低減する「モーションフロー」などを例に挙げていた。さらに、環境問題への注目が集まる今、新製品の一部機種に、同社循環再生プラスチック材を採用していることを強調した。
先進性面では、家庭内LANを介して、他機器のコンテンツを楽しめる「ソニールームリンク」機能を今回発表した全機種に搭載することで、「ネットワークにつながることで、テレビの楽しみ方が更に広がっていくだろう」と語っていた。
さらに、デジタル一眼レフカメラの性能がアップしたことにより、「高画質な静止画を、テレビで楽しみたいというユーザーのニーズを感じている」とコメント。同社が展開する「ブラビア プレミアムフォト」機能では、写真らしい微妙な質感や色あいをテレビで表現することができるという。
粂川氏は、更なる高画質を求めるユーザーが増えている現状において、「地上デジタルチューナー搭載機の需要増加に加え、北京オリンピック商戦を迎える2008年は、テレビビジネスにおいて、エポックメーキングな年になるだろう」と話していた。
ソニー クリエイティブセンター チーフアートディレクター 松岡文弥氏 |
次に、ソニー クリエイティブセンター チーフアートディレクター 松岡文弥氏が、デザイン面の特徴を説明。新シリーズのデザインコンセプトは「draw the line」。デザインのポイントとして、本体のボトム部に配した「スリット」を挙げ、「長年ソニーが培ってきた、フローティングデザインの進化形を打ち出した」としていた。特に、F1シリーズでは、非常に薄いフレームにスリットを設けることで、奥行き感を出すことにより、更なる軽快さを出しているという。また、F1シリーズには、ベゼル部分に青のフレーク状ガラスを混ぜることで、見る角度によって色調が変化する「サファイアブラック」を採用するなど、こだわりをみせている(F1シリーズでは、ベゼル部分はシルバーとの2色展開)。
また、パーソナル向けとなるM1シリーズには、「インテリアにアクセントを加えるカラーバリエーションを用意した」という。ベゼル部分とループ部分のカラーをユーザー自身が選択できる「スペシャルカラーエディション」など、同社独自の展開もアピールした。なお、「スペシャルカラーエディション」は、「e-Sony Shop」または「ソニースタイル」サイトにて購入できるという。
このほか、ブラビアのキャッチフレーズを「感動には色がある」から、「これからのハイビジョンを、デザインする」とすることで、製品トータル面でのデザイン強化をアピール。"デザインする"という言葉には、"いろいろなハイビジョン映像に合わせた最適高画質"、"機器どうしの操作性向上"、"製品のデザイン・佇まい"などといった要素が含まれるという。イメージキャラクターには、ミュージシャンの矢沢永吉を起用する。
「映画を楽しむ」展示スペース。同日に発表されたシアターラック「RHT-G900」も紹介 |
「環境への取り組み」展示スペース。映像の明るさや部屋の明るさに応じて、バックライトの明るさを自動調整することなどにより省エネ化を実現 |