今、インターネットを中心に"猫"がブームになっている。そのブームの発端となったのが『ねこ鍋』。土鍋の中で気持ちよさそうに寝入る猫を撮影した写真や映像が話題になり、ついには写真集やDVDまでもが発売されるようになった。さらに不細工顔の猫を撮影した「ブサ猫」や、猫と一緒にくつろげる「猫カフェ」までも出現し、猫の日である2月22日を契機に、今後さらなる盛り上がりを見せそうな気配だ。
そんな猫ブームの中、 猫雑貨&猫ギャラリー「猫の額」というすてきなお店を発見した。2003年9月のオープン以来、さまざまな作家の猫作品をはじめ、輸入猫雑貨、招き猫などのアンティーク猫雑貨などの販売を手がけている。さっそく丸ノ内線新高円寺近くにあるお店を訪ねてみた。
お店は「猫の額」という名の通り、おしゃれでありながら、こじんまりとした店構え。店内にはユニークな猫グッズが所狭しと並べられ、ギャラリースペースではアーティストによる個展が常時開催されている。ここは週末ともなると新宿や吉祥時方面からのお客で賑わうという。このお店の魅力はどこにあるのか。「猫の額」の店長木村慎一氏にお店のことについてうかがった。
――そもそもこのお店を開いたきっかけは何ですか?
以前飼っていた猫が病気で死んでしまったのがお店を開いたきっかけです。当時は猫の病気に関して何の知識も無かったので、とても辛い死に方をさせてしまいました。「何か飼い主と猫が一緒に幸せになれるような手助けをできないだろうか? それを仕事にはできないだろうか?」と考えて、このようなお店を開きました。猫を通して命の尊さや大切さをお客様が感じ取ってくれて、それがお客様からお客様へと広がって行けばいいなと思っています。
――現在も猫は飼っていらっしゃるのですか?
木村ジャッコ |
現在18歳のキジトラ猫、木村ジャッコがいます。この春で19歳になります。病気で死んだ猫の娘にあたる猫です。サイト内の「店長の独り言」で写真をアップしています。
――お店に来るお客さんはどんな感じ方が多いのですか?
老若男女、とても幅広い客層になっています。猫好きな老夫婦が訪れることもあれば、学校帰りのランドセルを背負ったままの小学生が来ることもあります。
特徴としましては、他の猫雑貨のお店に比べるとウチは男性客が多いですね。猫好きの子供や彼女へのプレゼントとして、猫雑貨をお買い求めになるようです。プレゼントを選ぶのに、ちょうど良いお店なのかも知れません。もともとは男性客が入りやすいお店を目指していたので、これはすごくうれしいことです。
――売れ筋の商品を教えてください。
基本的に手作り1点ものがほとんどなのですが、いま人気のあるのは猫手携帯ケースや猫マグなどです。
――おすすめ、イチ押しの商品がありましたら紹介してください。
「にゃんころん」「白黒ネコストラップ」といった携帯ストラップ類でしょうか。価格的にもリーズナブルで、種類もいろいろありますので一度ぜひ見ていってください。そのほか猫トートバッグやブックカバーなんかもお勧めです。
――いまインターネットで猫鍋やブサ猫など、猫がブームのようですが、木村さんにとっての猫の魅力とは何でしょう
猫は飼い主を飼い主と思わない気ままなで自分勝手なところがいいです。また、どんな環境の中でも野生を失わないところも魅力です。
――一般人参加型のイベントがいくつか行われているようですが、これについて教えてください。
毎年6月に「猫じまん写真展」、年末12月には「子供達の描いた猫展」を開催しています。
「猫じまん写真展」はコンテスト形式の猫写真展で、お客様の投票によりベスト10が決まります。ベスト10に入賞しますと、お店の方から賞状と記念品が贈られます。前回は同数票準グランプリが2枚、4位が2枚、6位が3枚、9位が2枚でした。
「子供達の描いた猫展」の方はコンテスト形式をとっていません。「忙しい年の瀬に子供達の絵を見て和んでみませんか?」をコンセプトに開催しています。猫の絵だけでなく、粘土作品など立体物でも参加できます。どちらも参加費無料で誰でも参加できるイベントで、毎年たくさんのご応募とご投票を頂いています。
――ギャラリースペースでアーティストによる個展が開催されていますが、今後の予定などを教えてください。
現在開催中なのが、琴坂映理 個展「猫の宝島探検隊」です。(27日まで)今後年内で決まっている個展は 篠原知子個展「猫と金魚」、おくはらゆめ個展「ねこになりたい」、Ayumi個展「猫のためいき Vol. 2」などがあります。
開催予定は猫の額のWebサイトで見られますのでご確認ください。ただ、キャンセル等により、若干予定が変更することもありますので注意してください。
――ありがとうございました。