ヤマハは22日、記者発表会を開催し、ピアノ、バイオリンをはじめとする消音楽器「サイレント」シリーズのひとつ、サイレントセションドラムの新機種、DTXTREME IIIを2モデル発表した。いずれも4月の発売で価格はオープン。上位モデルであるDTXTREME IIIスペシャルセットの実売予想価格が46万円前後、標準モデルであるDTXTREME IIIスタンダードセットが36万円前後。

サイレントセッションドラムDTXシリーズの最上位機種となるDTXTREME IIIスペシャルセット

シンバルパッド2枚、タムパッド3枚を採用しコンパクトなセッティングを可能にしたDTXTREME IIIスタンダードセット

今回発表されたDTXTREME IIIは、新開発音源の採用により音質を一新。16bitリニア換算で205MBのウェーブROMを搭載。「オークカスタム」、「メイプルカスタムアブソルート」、「ビーチカスタムアブソルート」など、ヤマハのアコースティックドラムを新たにサンプリングした音源など、全50キットを搭載する。

205MBのウェーブROMを搭載するドラムトリガーモジュール、DTXT3

DTXT3には、USBメモリと接続する端子および、PCと接続してMIDIのやり取りをする端子の2つUSB端子が搭載されている

また、音作りの自由度を高めるためにサンプリング機能を搭載。本体に用意されたオーディオ入力端子に接続したマイクや外部機器から音をサンプリングし、それを各パッドに割り当てることができる。またPCで保存したWAVEファイルをUSBメモリ経由で取り込むことも可能となっている。ただし、サンプリング機能を利用するためにはオプションのDIMMメモリの搭載が必要になる。

さらにPCと直接接続するためのUSB端子も装備。ここではMIDIデータのやり取りが可能となるため、DTXTREME IIIで演奏した情報をDAW側でレコーディングしたり、DAW側のシーケンスデータでDTXTREME IIIの音源を演奏させるといったことが可能になる。

記者発表会ではDTXTREME IIIの開発にも参加したドラマーの神保彰氏がデモ演奏を披露した

今回の発表会では、DTXTREME IIIの開発にも加わった、ドラマーの神保彰氏がデモ演奏を披露。神保氏はカシオペアのドラマーで、現在はワンマンオーケストラスタイルのセミナーやパフォーマンスで活躍しているが、DTXEXTREME IIIには神保氏によるドラム音色キットやデモ演奏なども収録されている。