NVIDIAから新GPU「GeForce 9600 GT」が発表されたことを受け、グラフィックカードベンダー各社より搭載製品が登場している。早ければ22日にも販売が開始される見込みで、価格は概ね2万円台後半となるようだ。

GeForce 9600 GTのリファレンスカードは1スロット厚で、バスインタフェースはPCI Express 2.0 x16。出力はデュアルリンクDVI×2とHDTV端子を備える。コアクロックは650MHz、シェーダクロックは1.625GHz、メモリクロックは900MHzといった仕様になっており、メモリは512MB GDDR3を搭載している。

リファレンスデザインの製品を発表しているのは、Albatron、BIOSTAR、ASUSといった各社。Albatronは22日の出荷予定で、予想価格は2万円台後半。ASUSの「EN9600GT/HTDI/512M」も22日の発売を予定しており、予想価格は29,000円前後となっている。

AlbatronのGeForce 9600 GT搭載カード

ASUSの「EN9600GT/HTDI/512M」

今回も複数のオーバークロックモデルを用意してきたのがZOTAC。ノーマル版に加えて、コアクロックが675MHzのOC版、コアクロックが725MHzでさらにメモリクロックも1000MHzに高速化した「AMP! Edition」を用意した。価格はいずれも2万円台後半になる見込みで、2月下旬に出荷を開始する。

ZOTACの「AMP! Edition」

MSIはオリジナルクーラーを搭載した2スロット厚の製品「N9600GT-T2D512J-OC」を発表。PWM制御ファン「Seaweed-Blade FAN」とヒートパイプを組み合わせた冷却システムを採用しており、コアクロック(700MHz)、シェーダクロック(1.750GHz)、メモリクロック(950MHz)を全て高速化しながら静音性も向上させた。22日の発売で、価格は29,500円前後となる見込み。

MSIの「N9600GT-T2D512J-OC」。オリジナルクーラーによる2スロットタイプ

また同社はメモリ1GBモデル(ノーマル・OC版)やZALMAN製クーラー搭載モデル(同)も計画している。

そのほか、LeadtekやXFXも複数の製品を予定している。Leadtekは「WinFast PX9600 GT」がノーマル版、「WinFast PX9600 GT Extreme」がOC版(コア720MHz)。XFXは「GeForce 9600GT 512MB DDR3」がノーマル版で、「GeForce 9600GT 512MB DDR3 XT」(同680MHz)と「GeForce 9600GT 512MB DDR3 XXX」(同700MHz)がOC版となる。

Leadtekの「WinFast PX9600 GT Extreme」

XFXの「GeForce 9600GT 512MB DDR3 XXX」