レノボ・ジャパンは12日、「イノベーション・フォーラム 2008 "組織・人・IT"」を東京都内で開催した。テーマは"グローバル社会での競争に勝ち抜くために"。同社の製品を導入する企業を対象に、「組織」「人」「IT」の観点から、ビジネスの潮流を的確に捉え、新たな競争力を生み出すためのポイントを紹介することを目的に企画したものである。
「日本の国際競争力の低迷は、危惧せざるを得ない状況」 - レノボ社長
開催にあたり、レノボ・ジャパン代表取締役社長の天野総太郎氏は、国際競争力の指標を表す、世界経済フォーラム(WEF)とスイスの経営開発国際研究所(IMD)のランキングを取り上げ、「日本の国際競争力はWEFが8位、IMDが24位。90年代はアメリカと肩を並べてトップに立った我が国の2000年以降の国際競争力の低迷は、危惧せざるを得ない状況だ」と語った。「経済新興国の躍進や企業活動のボーダレス化、飛躍的なIT普及といった国際間競争の激化に加え、国内では労働者人口の減少、終身雇用制度の撤廃に伴う会社と社員の距離感の変化など、ビジネス環境は劇的に変化してきているなか、企業のさらなる競争力アップには、イノベーションが必要。レノボは、日本企業のさらなる競争力向上のための支援を、組織、人、ITという3つの観点から行っていきたい」と、今回のフォーラム開催の趣旨を説明した。
開催の挨拶を行うレノボ・ジャパン代表取締役社長の天野総太郎氏 |