KDDIと沖縄セルラー(au)は21日、家族間の国内通話を無料にする新たな割引サービスを3月1日から提供すると発表した。既存の割引サービスである「家族割」「誰でも割」(またはスマイルハート割引)への加入が条件で、家族割対象の家族との通話が無料になる。同時に、法人向けの「法人割」に関しても同様に対象社員への通話を無料とする。
auはこれまで、家族同士の音声通話を30%、テレビ電話を30%、それぞれ割り引く家族割を提供してきたが、今回の改定で音声通話は無料、テレビ電話は60%割引と大幅値下げになる。法人割に関しても同様の割引となる。
対象となるのは、家族割または法人割の契約者で、さらに誰でも割かスマイルハート割引を契約しているユーザー。同じ家族割・法人割を契約しているユーザーと無料で音声通話が行えるようになる。同じ家族割・法人割であれば、通話相手は誰でも割を契約している必要はない。また、「シンプルプランS/L」を利用している場合も、家族割+誰でも割といった条件を満たせば割引対象になる(基本使用料の割引は適用されない)。
無料通話の対象。誰でも割を利用していない家族でも、家族割に加入していれば無料の対象となる |
なお、今回の割引ではEメール通信料、EZアプリ通信料、海外での通話料・通信料、Hello Messenger通話料・通信料、CDMAぷりペイドカードの通話料は割引対象外。
家族割では基本使用料25%、家族間Cメール無料、余った通話料の分け合いなどの割引サービスを提供しているが、これに通話料無料が加わることになる。音声通話は、ウィルコムやソフトバンクモバイルが音声定額を導入。同じキャリア同士であれば定額となる料金サービスを提供しており、先行している。auでは同家族・同法人限定ながら通話料金を無料化することでこれに対抗していくことになる。