Zebuntuプロジェクトはドイツ時間の20日、UbuntuベースのLinuxディストリビューション「Zebuntu 7.10」のβ第3版をリリースした。対象プラットフォームはIntel x86、約1GBのディスクイメージとして提供される。
今回のリリースは、2008年1月以来断続的に公開されているZebuntuのβ第3版。Kontactに代わりEvolution、Amarokに代わりExaileが収録されるなど、アプリケーションの多くはβ2までのKDE / QtからGnome / GTKベースに変更されている。
Zebuntuは、BeOS / ZetaライクなOSを目指し開発中のLinuxディストリビューション。Ubuntu派生の「Xubuntu 7.10」をベースに、BeOS / Zetaを連想させるデザインのユーザインタフェースを追加、かつてのZetaユーザ向けに再構築して提供する。開発目標としては、BeOS / ZetaやHaiku OSのアプリケーションをネイティブに実行できる環境が掲げられている。
Zebuntuの開発には、元yellowTAB社CEOのBernd Korz氏らが参加している。同社はBeOSの正当な後継を標榜したOS「Zeta」の開発で知られるが、販売は低調に推移し2006年に破産。その後Be Inc.の知的財産を保有するACCESS社により、正当なライセンスのないままZetaが販売されていた事実が明らかにされた。