HandBrakeプロジェクトは19日、オープンソースのMPEG-4エンコーダ「HandBrake 0.9.2」をリリースした。対応プラットフォームはWindows 2000/XP/VistaとLinux x86、Mac OS X 10.5 (Mac版はLeopard専用) の3種。それぞれGUI版とCLI版のバイナリパッケージが用意されるが、Linux向けにはCLI版のみ提供される。

今回のリリースでは、2月に配布が開始されたApple TVのアップデータ (AppleTV 2.0) に対応。MP4ファイルのオーディオトラックにAACとDolby Digital 5.1 (AC3)を含めてエンコードすることが可能になり、DVD品質を満たした映像 / 音楽を楽しめるようになった。AppleTVやiPhone / iPod touch用に最適化されたエンコードのプリセット値が用意されたほか、iPhone / iPod touchの最新ファームウェアにも対応するなど、Apple製デバイスのサポートが強化されている。

H.264/AVCエンコーダとして採用されているオープンソースソフトウェア「x264」を更新、2パスエンコード時にはTurboモードの指定が可能になるなど、H.264/AVCエンコードのパフォーマンスも向上している。ほかにも、DVD読み込み時のエラーやチャプターマークの喪失といった不具合の修正が行われている。

最新のAppleTVに対応したMP4エンコーダ「HandBrake 0.9.2」