新機能を搭載して登場したWinDVD 9

PC用のDVD-Video再生ソフトとして、これまで定評のあったWinDVDの新バージョン9が登場した。ダウンロード版は、すでに先行販売が始まっている(パッケージ版は2008年春の予定)。本稿では、その新機能を中心にレビューを行う。WinDVD 9には、スタンダード版とPlus版がある。機能の違いは以下の表1のとおりである。

WinDVD 9 / WinDVD 9 Plusの機能比較(表1)

主要機能一覧 WinDVD 9 Plus WinDVD 9
新機能 - -
アップサンプリング機能
スノーノイズ/ブロックノイズ除去
All2HD機能 ×
Full AVCHDサポート ×
DTS NEO6対応 ×
DTS 96K/24bit再生 ×
ハイビジョン映像フォーマット - -
H.264ファイルの再生 ×
VC1ファイルの再生 ×
MPEG-2 HDファイルの再生
CPRMディスクの再生
オーディオの特徴 - -
Dolby Digital 5.1ch
Dolby Digital EX ×
Dolby Prologic IIX ×
DTS 2ch
DTS 6ch ×
DSPエフェクト対応
S/PDIFサポート
BD/HD DVD再生 - -
Blu-ray Disc再生 ×
BDAV再生 ×
BDMV/BDJ再生 ×
BonusView対応 ×
HD DVD再生 ×
HD DVDアドバンスト再生 ×
Dolby TrueHD 2ch ×
Dolby TrueHDマルチチャンネル ×
DTS-HD 2CH ×
DTS-HDマルチチャンネル ×

「Win DVD」


製品 「WinDVD 9」/ 「WinDVD 9 Plus」
価格 WinDVD 9(パッケージ版 5,775円 / ダウンロード版 3,980円) / 「WinDVD 9 Plus」(パッケージ版 13,440円 / ダウンロード版 9,870円)
対応OS Windows XP SP2 / Vista
Webサイト コーレル

いくつかの新機能のうち、WinDVD 9 Plusにのみ搭載されている機能もかなりある。特に、次世代DVDドライブであるBlue-rayやHD DVDへの対応は、Plus版のみとなっているので、次世代DVDドライブの購入予定があるならば、Plus版を選択していただきたい。それ以外では、All2HD機能、Full AVCHDサポート、DTS Neo6対応、DTS 96K/24bit再生H.264対応などが、異なる点である。本稿でもこの後で解説するAll2HD機能は、ぜひ利用したい機能の1つである。このあたりにも注目し、選択の判断材料としてほしい。本稿では、WinDVD 9 Plusを取り上げることにする。