松下電機産業は、ハイブリッド方式の除湿機「F-YHD100」を発表した。発売は4月1日を予定しており、価格はオープン。市場価格は3万7,000円前後と予想される。

F-YHD100は、昨年モデルの「F-YHC100」に引き続き、同社独自のインテリジェントハイブリッド方式を採用した除湿機。定格除湿能力は50Hz地域では9.0L/日、60Hz地域では10.0L/日となっており、それぞれ、鉄筋住宅の場合、23畳/25畳までの広さに対応する。

インテリジェントハイブリッド方式で、さらに使いやすくなった「F-YHD100」。カラーは、ブルーとシルバーの2色が用意される

除湿機には、コンプレッサー式とデシカントし機の2つのタイプが存在する。コンプレッサー式は、消費電力は少ないが、寒い時期には効率が低下する。一方のデシカント式は、寒い季節でも効率の低下が少ないが、その分電力消費量と発熱量が多い。そのため、普段はコンプレッサー式で動作し、室温が低いときにはデシカント式で動作するハイブリッド式の乾燥機が考案された。ただし、普通のハイブリッドモデルでは、コンプレッサー式で動作するか、デシカント式で動作するかの2択でしかない。同社のインテリジェントハイブリッド方式は、コンプレッサー/ファン/ヒーター/除湿ローターの動作を、気温や湿度によって細かく制御することで、フルシーズン、効率よく動作させるようにしたものだ。

同製品では、このインテリジェントハイブリッドをさらに強化。衣類乾燥時に「速乾」「省エネ」の2モードを新たに設けている。「速乾」は、ハイパワーで急速乾燥するモード。もう一方の「省エネ」は、多少乾燥までの時間はかかるが、湿度と温度を的確にコントロールすることで、乾燥までに使う電気を最大40%節約するモード。

オーソドックスなデシカント式の除湿機「F-YZD60」。ブルー/グリーン/ピンクの3色が用意される

また、3Dルーバーも改良されている。送風範囲が従来は横70度、縦110度だったものを、横100度、縦160度に拡大。より広い範囲にムラなく乾燥した空気を送り出すことが可能になり、大量のの衣類でも効率よい乾燥を実現したとしている。

なお、デシカント方式を採用した除湿機「F-YZD60」も同時発売される。価格はオープンで、推定市場価格は2万5,000円前後。同製品は、昨年モデルに比べて、手動ではあるが、ルーバーの角度を広く設定できるようになったモデル。