三洋電機はこのほど、ポータブル空間清浄器「eneloop air fresher」(CAF-VW10TG)を発表した。発売は21日を予定しており、価格はオープン。市場価格は3万前後と予想される。

コードレスで、どこでも使える空間清浄器「eneloop air fresher」

「eneloop air fresher」は、「eneloop universe products」シリーズの新モデル。eneloop universe productsは、繰り返し使える充電池を電源とした製品群で、eneloop kairo、eneloop solar chargerなどの製品がラインナップされている。

一般的に空気清浄器では、室内の空気をフィルターに通すことで、空気中に含まれる埃などを除去するが、同製品にはフィルターは搭載されていない。同社の空気清浄器や加湿器などには、水道水を電気分解して生成する電解水によって、除菌やアレル物質の抑制、臭いの除去を行う「virus washer機能」が搭載されている。今回発表された製品は、その電解水除菌システムに特化し、電解水のミストを放出することで、周囲の空気の浄化を行う製品だ。

電源は、内蔵のリチウムイオンバッテリーとACアダプター、さらに車のシガーソケットでも動作する。バッテリーを使い切った場合には、約5時間30分の充電で、強(連続運転)ならば約4時間、弱(間欠運転)ならば約4時間40分使用可能だ(ただし、本体のタンクの給水は強運転で約3時間、弱運転で約4時間の連続使用で、必要となる)。

コードレスで使用するということを考慮し、サイズはコンパクト。500mlのペットボトル程度のサイズ(最大径74mm×高さ175mm)を実現している。車のカップホルダーなどに入れて使うことも可能だ。

また、ファンなどは搭載されていないので、ミストが届く範囲は限られる。しかし、ミストの発生量自体はかなり多く、同社で実験したところ、エアコンなどによって空気が循環している環境では、だいたい6畳程度の広さにまで、ミストが行き渡るとのことだ。