沖縄県那覇市の慈眼院(じげんいん)首里観音堂の飼い犬「コナン君」が「手を合わせる犬」として注目を浴びている。
首里観音堂は約400年前琉球王朝の王族が航海の安全や国民の安寧を願って建立したとされ、現在でも地元の人々が家族の健康などを願って足しげくお参りに通う。
そんな首里観音堂がロングコートチワワのコナン君を飼い始めたのは2006年の9月。「普通に番犬としてペットショップで買ってきたので何のドラマ性もないんですが」とのこと。お寺ではコナン君が普段寺務所にいるのを見て「お寺なんだから合掌を教えてみたら」と思い立ち、やらせてみたら2,3日で覚えてしまったという。まさに「門前の小僧習わぬ経を読む」を地で行く「お寺のワンちゃん」。
首里観音堂は8時から18時まで年間を通じて自由にお参りできるが、午前中か夕方に行くとコナン君に出会える確率が高いそう。熱心に?手を合わせるコナン君の姿を見た地元の方からは「心温まる」「受験を控えているのでいいものにあやかりました」などという声が寄せられているとのことだ。首里観音堂では「こうしたことを通じてでも少しでもお寺を知ってもらい身近に感じていただければありがたい」と話している。