トヨタ自動車は、高級車の「クラウン ロイヤルサルーン」「クラウン アスリート」をフルモデルチェンジし、2月18日より販売を開始する。価格は368万円から567万円。合わせて、「クラウン ハイブリッド」を新設定し、5月6日より発売する。価格は595万円と619万円。また、クラウン ロイヤルサルーンをベースとする福祉車両「ウェルキャブ」も新しくなる。価格は435万7,000円から518万9,000円。

クラウン ロイヤルサルーンG ※オプション装着車

トヨタの「クラウン」は、1955年の誕生以来、半世紀以上にわたり日本の高級車をリードする伝統のブランドとして高い評価を得てきた。今回の新型クラウンは13代目にあたり、"安心"や"信頼"といったクラウン伝統の資質を受け継ぎながら、先進の技術を取り入れ、世界基準の性能を確保しつつ、日本人の感性と調和する魅力を備えた高級セダンを目指して開発したという。

全車に高い車両安定性と予防安全性能を確保する「VDIM」(統合型車両運動制御システム)を採用したほか、ドライバーの眼の開閉状態を検知して衝突被害低減を図る「進化したドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」を設定。さらに、カーナビゲーションの地図情報に基づき、ドライバーへ一時停止情報を提供、その後の急ブレーキ操作に対する減速を支援する世界初(2008年1月現在 同社調べ)の「ナビ・ブレーキアシスト」を装備した。ほかにも高速道路での合流・退出時のシフト制御を行なうなど、多くの運転支援を搭載した。

「ロイヤル」「アスリート」シリーズには、V型6気筒3.5L(リッター)、3.0L、2.5Lエンジンを搭載。駆動力統合制御システム(DRAMS)を備えたスーパーインテリジェント6速オートマチックトランスミッション(6 Super ECT)を組み合わせている。また、電子制御システムの基盤となる電子プラットフォームを一新し、処理能力や通信容量を向上することで、エンジン、トランスミッション、ブレーキなどの情報の統合制御を高次元で実現した。また、ナビゲーションからのカーブ情報と路面段差の学習情報に基づき、ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御する「NAVI・AI-AVS」を設定している。

「クラウン ハイブリット」はFR専用2段変速式リダクション機構付きのハイブリッドシステムを搭載(V型6気筒3.5Lエンジン+モーター)。燃費はJC08モードで14.0km/L、10・15モードで15.8km/Lを実現し、「2015年度燃費基準」および「平成22年度燃費基準+20%」を達成した。また、視認性に優れたファイングラフィックメーターをハイブリッドに標準装備する。

3.0 ロイヤルサルーンG ※シルバーメタリック

3.5 アスリート ※オプション装着車

3.5 アスリート ※ホワイトパールクリスタルシャイン/オプション装着車

ハイブリッド ※オプション装着車

3.0ロイヤルサルーンG  ※オプション装着車

2.5 アスリートi-Four ナビパッケージ ※オプション装着車

ファイングラフィックメーター

歩行者検知機能付ナイトビュー

VDIMシステム構造図

ハイブリット透視図