17日に開催される東京マラソン2008に先立ち、ゴールとなる有明の東京ビッグサイトにおいて14日から16日まで、プレイベント「東京マラソンEXPO 2008」が行われている。会場内は協賛企業、自治体など、昨年を上回る約70ものブースが立ち並び、商品やサービスのほか様々なPRが展開されている。

会場の入り口に到着してまず目に飛び込んでくるのは、アトリウムの中央に設置された白い大きなステージ。ここではさまざまなお囃子や太鼓といった東京の民俗芸能を中心に、東京消防庁音楽隊、警視庁音楽隊、東京交響楽団、その他バンドの演奏や演技や著名ランナーのトークショーなど、盛りだくさんの企画が用意されている。中には、心肺蘇生法実習といった東京マラソン当日に備えた企画なども見られた。

左から芝濱囃子、神田明神将門太鼓。民族芸能などの演奏が同EXPOを活気づけていた

会場に入ってすぐ左側にあるのが、千代田区や中央区といった自治体の観光ブース。中央区ではもんじゃ焼き、江東区ではあんパンなどを販売している。それぞれ区の特性を生かした観光を紹介していた。その向かい側にあるのは東京マラソン2008のオフィシャルフォトサービス「オールスポーツコミュニティ」。同イベント当日にプロカメラマン50名がランナーを撮影するサービスを行うという。ブースでは撮影ポイントを示すパネルが掲げられており、完走記念撮影も無料で行えることを訴えていた。

各自治体の観光ブース

撮影に関しては他のブースでも趣向を凝らしている。特に興味深かったのは読売新聞のブースだ。ここでは「完走宣言」をする自分が掲載された新聞紙を無料で発行してくれる。有名なランナーの紹介とともに、参加者が「高らかに完走を宣言」したことを記すという記事で、ブースでの撮影体験者の写真が記事に入った状態で印刷されるというもの。他のブースより人気を集め長蛇の列ができていた。

読売新聞ブースの新聞記事作成コーナー

スポーツ用品メーカーのブースは、EXPOの中でいずれも大きな構えになっている。最新のシューズやウェアが展示されているほか、詳しい説明や試し履きができ、さらには商品やオフィシャルグッズの購入までできるブースもあった。リーボックブースにて試し履きをし、ランニングマシンでフィット感を体感した女性は「これならもっと速く走れそうな気がする」と満足そうだ。担当者は「実際試していただかないと良さを伝えきれませんから、ぜひこの機会にたくさん履いていってください」と話す。リーボック以外のどのメーカーのブースでもシューズのフィッティングには多くの来場者が訪れ、担当者のアドバイスに耳を傾けながらシューズ選びに余念がない様子だった。

アシックスのブース

アディダスブース

ニューバランスブース

ナイキブース

リーボックでフィッティングする女性

また有名選手のサイン会、トークショーの方も盛り上がっていた。SWANSでは、15日14時から14時30分まで有森裕子氏、16日14時30分から15時まではマーラ・ヤマウチ選手のサイン会を予定されているほか、ワコールCW-Xでは15日19時から19時30分まで福士加代子選手、湯田友美選手を迎えてトークライブが行われるという。さらにアディダスのブースでは増田明美氏、市橋有里氏による「東京マラソン攻略法と楽しみ方」、清水圭、浅尾美和、白戸太朗による「あなたにとってランニングとは」(16日13時~13時30分)など楽しみなトークイベントが予定されている。会場はいっそうの盛り上がりを見せることだろう。

その他、ヤマハブースではランニングのピッチに合ったテンポの曲を自動再生するプレーヤー「BODiBEAT」のデモンストレーションを行っており興味深かった。「BODiBEAT」は曲のテンポをあらかじめ検出して記憶し、ランニングするときの振動に合わせて流す曲を変えるという。腕に装着しラニングマシンに乗って走ってみると、足を運ぶタイミングと音楽がぴったりシンクロするので非常に心地よく走れ、まさに新しい体験だった。

ヤマハブースに展示されていた「BODiBEAT」

このように東京マラソンEXPOはマラソンを走るランナーだけでなく、スポーツに興味のある人、東京に興味のある人、あるいはアスリートに興味のある人が一緒に楽しめるイベントとなっている。開催まであとわずかだが、東京マラソン2008前にぜひ訪れてみてはいいかがだろうか。開催時間は15日が10時~20時(最終入場19時30分)、16日が10時~19時(最終入場18時30分)、入場は無料としている。