東芝コンシューママーケティングは14日、サイクロン式クリーナー「クワイエ」シリーズの「VC-1000X」を発表した。発売は3月1日を予定しており、価格はオープン。市場価格は9万円前後と予想される。
同社は「タイフーンロボ」シリーズという高性能クリーナーを販売しているが、今回発表されたクワイエは、それのさらに上級機となるハイエンドモデル。最大の特徴となっているのが、静音性能のアップだ。新たに採用されたハイバランスド静振モーターにカバーと二重のサスペンションを取り付けることで振動を低減。さらに排気音を抑える迂回路を設けることで、従来のタイフーンロボXPシリーズの「VC-100XP」では約57dBだった運転音を49dBまで低減させている。同社によると、現時点で家庭用クリーナーとしては最も低騒音だという。
また、タイフーン機構部分は、吸引力を持続させる「3ステージサイクロン」を採用。1ステージ目は通常の運転時の「強力吸引サイクル」で、最大65m/sの高速気流により、空気とゴミとを強力に分離する。2ステージ目が「吸引持続サイクル」で、電源をオフにしたときに、フィルターに振動を加えながら25m/sの気流を流すことで、目詰まりの原因になる細かな塵をカップに回収する。3ステージ目が「除菌脱臭サイクル」で、オゾンを含んだ気流を本体内に循環させることで、アレル物質や臭い成分などを分解する。これらの機構により、タイフーンロボシリーズと同様に、フィルターのクリーニングなしで、約10年間吸引力を持続するという。
床ブラシの動きを検知し、ブラシが停止しているときや、空中にあるときには自動的に吸引力を下げることで、消費電力を約24%削減する「新エコ自動モード」も装備。床ブラシは、ヘッドの移動方向にあわせて回転方向を切り替える「新快走オートマパワーヘッド」を採用している。
このほか主な仕様は以下のとおり。
吸い込み仕事率 | 450~約50W |
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消費電力 | 1000W~約160W |
運転音 | 49dB~約43dB |
集塵容積 | 0.4L |
サイズ | 262(W)×245(H)×374(D)mm |
質量 | 5.7kg |