展覧会「point éphémère」(ポワン・エフェメール)が2月15日より、Bunkamura Gallery(東京都渋谷区)で開かれる。"一瞬の輝き"を生み出そうと試みる大西康明、大和由佳、大舩真言の代表作や新作などを展示する。開催期間は2月24日まで。

大西康明の作品「restriction sight TOM」(2007) 500(W)×550(H)×1,000(D)cm(可変) ポリエチレンシート,紙,糸,蛍光塗料,FAN,ブラックライト,その他 第10回岡本太郎記念現代芸術賞展 岡本太郎賞/川崎市岡本太郎美術館

「point éphémère」はフランス語で「一瞬の点」のこと。儚く消える一瞬に存在する沈みゆく夕日が、私たちに感動を呼び起こすように、展覧会では普段当たり前と思っている価値観に一石を投じ、日常に波紋が広がるような感覚をもたらすことを目指すという。

大西康明は、第10回岡本太郎記念現代芸術賞展 岡本太郎賞受賞するなどその表現は各界から注目を集め、来年からはベルリンでの制作を開始。今回の展覧会では、闇ではなく光の中で呼吸するビニールを出現させ、新作ドローイングと共に展開する。

インスタレーション、ドローイング、オブジェ、それぞれ新作を中心に展開し、人工物と自然との関わりについて、鮮烈な問いを投げかけるのは大和由佳。なかでも、ホワイトキューブに出現する、泥島を囲む透明の檻は、生きることそのものを提示すると同時に、人の手で作られたものたちに宿る美しさや力、人間らしさをたたえ、そこに存在する。

また大舩真言は、パリ、ドイツなどヨーロッパ各地にて展覧会を開催。琵琶湖ビエンナーレ2007への参加、また建築とアートの可能性への探求など、境界を越えて活躍する。今回は、代表作ともいえるWAVEシリーズ新作を主体とした展開を予定。ゆったりとした永遠につながる時間の流れと瞬間の繰り返し、不確かな距離感は対峙する時、光、感情、人間性により、移ろい続ける印象を残す。なお、ギャラリートークは2月23日15時~16時予定で開かれる。

開催期間 2月15日~2月24日
入場料 無料
開館時間 10時~19時半