最近謎の大ブレイクを遂げている中日ドラゴンズのキャラクター「ドアラ」が、初の著作『ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ』をPHP研究所より2月下旬に出版する。価格は1,050円。
ドアラはコアラをモチーフにした青い色のキャラクター。生年および生誕地は不明で、1994年にナゴヤ球場に捨てられていたところを拾われ、球団マスコットになったとの説もある。大きな耳と太いまゆ毛が特徴で、「キモかわいい」と評されることも少なくない。
球場内外でのユニークな行動が近年注目を集めていたが、動画投稿サイトに「不審な動き」がアップされたことで昨年一気に人気が全国区に。mixiには「敵チームなのにドアラが好き」という趣旨のコミュニティが設けられ、Yahoo!で行われた球団マスコット人気ランキングでは見事1位を獲得。さらに日経エンタテインメント!の1月号では勝手にエンタ!大賞「あまりに自由過ぎるで賞」を受賞するなど、野球ファンやドラゴンズファン以外にもドアラファン層が広がっている。
そんなドアラが初めて筆を執ったのが本著。年収はパンの現物支給、シーズンオフには食パン一斤で2,3日をしのぐというドアラの苦しい日常とそれに負けないという決意が「かくさしゃかいにまけないよ」というタイトルに表れている。本著ではドアラの知られざる思いが明らかになるほか、大人の人生相談を受けたり絵を描いたりなどの球場外での活躍が見られる。ドアラは出版に当たって「本はあくまで通過点」との涼しいコメントを発表している。