ローランドは9日と10日、東京都渋谷区のライブハウスで今春の新製品発表会「サウンド・スパーク2008」を開催し、Roland、BOSS、EDIROL、Cakewalkの各ブランドにおける新製品を展示、発表した。これは1月に米国で開催されたNAMM 2008で発表された製品の国内向けアナウンスという位置づけで、イベントに訪れたユーザーは最新の機材を実際に試すことができた。またライブステージにおいてミュージシャンによるデモ演奏なども披露された。
Rolandブランドの目玉新製品は、モデル一新されたメインストリームのキーボード・シンセサイザ、Fantomシリーズだ。Fantom-G6、Fantom-G7、Fantom-G8の3製品が発表され内蔵音色が大きく向上するとともに、8.5インチTFTワイドVGA液晶ディスプレイを搭載して、ユーザーインタフェースを大きく向上させた。またSuperNATURAL Technologyという新たなモデリング技術を使ったオプションが装備できるのも特徴となっている。
エレクトリックドラムのV-DrumシリーズとしてTD-9という新音源を発表するとともに、それを用いた新ドラムキットもリリースされた。新規音色を数多く搭載するとともに、さまざまなトレーニング支援機能も搭載している。
EDIROLブランドからは、R-44という4チャンネルのポータブルレコーダーが登場した。これは24bit/192kHzに対応したプロ・クオリティーの製品で、従来モデルであるR-4 ProがHDDへの記録であったのに対し、SD対応したことでよりコンパクトになり、バッテリーの持ち時間も伸びている。さらに2台のR-44をケーブルで接続することで同期して、8チャンネルの録音が可能になっているのも大きな特徴だ。
Cakewalkブランドから登場したのはAUDIO CREATORという多機能波形編集ソフト。これはSONAR 7のエンジンを継承しつつ、手軽に扱える製品になっている。非常に強力なノイズリダクション機能やマスタリング機能を搭載したため、アナログレコードからのデジタル化に役立ちそうだ。
SONAR7のエンジンを元に、ノイズリダクション機能などを搭載した波形編集ソフト、CakewalkのAUDIO CREATOR |
BOSSのギター用エフェクト、GT-8の後継となるエフェクト、GT-10。USB端子も装備している |
そしてBOSSブランドからはマルチエフェクトGTシリーズの最高峰モデルとしてギター用のGT-10およびベース用のGT-10Bの2機種を発表。強力なDSPチップとCOSM技術によりハイクオリティーなサウンドを実現している。さらにUSB端子を搭載しておりPCとの接続も可能。