長崎バイオパークではこのほど、約5年ぶりとなるラマの赤ちゃん(オス)が誕生した。「ヒョウタ」と命名されたこのラマの赤ちゃんは、1月16日から園内の広場「エスパシオの丘」で公開をスタート。公開初日から可愛らしい仕草を見せるなど、早くも園内の人気者となっている。
母ハナの初仔(父ミキゾウ)として誕生したヒョウタは、母子とも順調に過ごし、1月16日からエスパシオの丘で公開を開始した。狭い獣舎内の飼育から広い展示場に変わったことで、ヒョウタは広場の隅々まで走り回ってはしゃいだ様子。見学者も携帯カメラなどでヒョウタを撮影したり声を掛けたりするなど、ヒョウタの公開を喜んだ。ヒョウタに声を掛けると、気が向けば近くに寄って体を触らせてくれたりもする。その可愛らしい仕草に感動して泣いてしまった子供もおり、園内で大人気を呼んでいるという。
ヒョウタの近況だが、やんちゃぶりに磨きがかかり、獣舎から展示場までは母親のハナにくっついて行くが、途中で寄り道することもしばしば。最近は、向かいの展示場にいるアルパカのモコとチロルに興味を持っている様子だとか。
ラクダ科に分類され、背中にコブがないことから「コブナシラクダ」とも呼ばれるラマは、アンデス地方では家畜として飼われるなど、飼い方次第では人に良く慣れる。その一方、気に入らない事があると唾を吐くなどの性癖があることも知られている。だが、ハナが人に慣れていることもあり、ヒョウタも今のところは人を恐れていない。そんなヒョウタの子供の時期ならではの好奇心旺盛で活発に動き回る様子を、是非ともご覧になってみてはどうだろうか。
また、長崎バイオパークでは世界最大のげっ歯類であるカピバラと昨年11月から公開中のマサイキリンの夏輝(オス・2歳)も人気の動物だ。特にカピバラは、臆病な動物だが、長崎バイオパークのカピバラは人に慣れており、カピバラフリークから「カピバラの聖地」とも呼ばれているという。