ヴァージンギャラクティックはこのほど、同社の商業宇宙旅行で使用する宇宙船「スペースシップ2」と、空中発射地点まで運ぶ母機「ホワイトナイト2」の機体デザインを発表した。

基本技術やデザインなどを「スペースシップ1」から受け継いだ「スペースシップ2」は、乗客6名とパイロット2名の計8名乗りとなり、現在60%まで完成しているという。また母機となる「ホワイトナイト2」は、ツアー参加者の重力加速度トレーニング機としても使用するとしており、こちらは80%以上が完成しているという。

「スペースシップ2」機体デザイン

「ホワイトナイト2」機体デザイン

同社が進める宇宙旅行は、2008年後半~2009年の出発を予定。フライトスケジュールとしては、ホワイトナイト2でスペースシップ2を運び、その後空中発射し、宇宙空間へ。宇宙滞在時間は約25分間とし、約4~5分間の無重力体験ができる。全フライト時間は、2時間30分~3時間の見込みだ。

出発地は米国カリフォルニア州モハベ空港で、料金は20万USドル。料金には3日間の訓練プログラム参加費用と宇宙旅行フライトの費用が含まれる。同社では2004年の後半より募集を開始しており、すでに200名以上の申し込みが殺到しているという。参加者の男女比は4:1で、うち日本人は4%を占めるという。なお同社の公式代理店となるクラブツーリズムでは、8名の日本人枠を設定、うち6名分が埋まっているとのこと。