国民生活センターは、近年「高カカオ」をうたったチョコレートが急速に売り上げを伸ばしていることを受け、成分について従来のチョコレートとの比較調査を実施した。
同センターではカカオ分70%以上の高カカオチョコレート12銘柄と普通のチョコレート3銘柄を調査対象とした。
調査によると、高カカオチョコレートは脂質の割合が普通のチョコレートに比べて1.2~1.5倍。高カカオチョコレート100gが30~49歳女性の生活習慣病予防のために目標とすべき脂質の1日の摂取量に相当するという。
また、気管支拡張・利尿・興奮等の生理作用があるテオブロミンやカフェインの量も多く、銘柄によっては普通のチョコレートの4倍程度を含有しているとのこと。
国民生活センターは消費者へのアドバイスとして「高カカオチョコレートは脂質量が多いため、摂り過ぎには注意してください。また、テオブロミンやカフェインなど生理作用のある物質も多く含まれるため、これらの成分に敏感な人やテオフィリン等の医薬品を使用している人は、摂取に注意が必要です」とコメントしている。