トヨタ自動車は、カーナビゲーションシステムとの連動により、ドライバーに一時停止情報を提供、その後の急ブレーキ操作をサポートする「ナビ・ブレーキアシスト」を世界で初めて開発したと発表した。近々発表の新型車に搭載される予定。
一時停止案内の画面表示 |
トヨタでは、2007年6月にカーナビゲーションシステムの地図情報を活用して、前方の一時停止を画面表示と音声で案内する機能を開発、9月には一時停止線に近づいても減速しないドライバーに音声で注意喚起するシステムを開発した。今回発表された「ナビ・ブレーキアシスト」ではドライバーへの警告に加え、ブレーキ操作までもを支援するというもの。一連の「一時停止情報機能」は、アイシン・エィ・ダブリュ、ゼンリン、トヨタマップスターと共同で開発されたという。対応エリアは、東京23区、横浜市、名古屋市、大阪市の片側2車線以上の道路に進入する一時停止交差点が対象としている。
一時停止情報提供の作動イメージ |
「ナビ・ブレーキアシスト」では、車両に搭載した後部カメラで道路ペイントを認識し、あらかじめデータを収集してナビの地図データに納めてある道路ペイント情報と照合することで、ナビだけでは不可能な一時停止線までの距離を高精度に算出するという。実際の作動タイミングとしては」、一時停止線の100m前で前方の一時停止の存在を画面表示と音声で案内、一時停止線まで約4秒に迫っても減速行動を開始しないドライバーに対して音声で注意喚起、注意喚起後ドライバーが急ブレーキをかけた時に、一時停止向けに最適に制御されたブレーキアシストが作動する、という形で3段階で動作する。