NECは2月5日、直販サイト「NEC Direct」でデザインを重視したオリジナルノートPCの販売を開始した。
発表会では、NEC パーソナルソリューション事業部 事業部長 那須俊彦氏が、2004年2月1日にオープンしてから4周年になる直販サイト「NEC Direct」を説明。総合提案型サイトの実現に向けサイトをリニューアルするほか、幅広いラインアップを持たせながら、NECならではの限定先進モデルを提供していくとした。特に今回は、NEC Direstでしか買えないオリジナルデザインPCを強化。量販品ではなく、カスタマイズモデルからオリジナルPCへと、ユーザーの利用方法にあわせたソリューションを提案するような、NEC Directならではの高付加価値を持つPCを投入していく。しかもNEC Directでは、今後ソリューションサービス事業を立ち上げ、製品だけでなくソフトウェアやサービスを含めた展開も考えている。
すでにNEC Directでは、オリジナルPCとして日産やサンリオと一緒に異業種コラボレーションを推進しているが、今回はそれを1歩進めてユーザーのライフシーンに溶け込むような新しいデザインのPCを提供。その第1弾として登場するのが、デザインプロジェクトとエコプロジェクトだ。
デザインプロジェクト
デザインプロジェクトとしては、イラストレーターとしても映像作家としても活躍している木村敏子氏のイラストを、デザイナーくろやなぎてっぺい氏のアートディレクションで商品化。カラーイラストデザイン4種類とアニマルデザイン(5種類)を投入するほか、PCカバーをはじめとしたオリジナルグッズも販売する。PC自体は「LaVie G」がベース。CPUやメモリー、HDD容量などがカスタマイズ可能。価格は、アニマルデザイン刻印モデルは通常価格から2,000円程度、カラーイラストデザインは1万円程度高くなる。販売台数は、ハローキティモデルと同様、数百台程度を予定している。木村敏子氏の起用については、一般ユーザーに広く訴求するより、ファンからの支持を期待しているとのこと。このようにカリスマ性を持つデザイナーを次々と投入していくことで、デザインプロジェクト自体を継続していき、ブランド力の強化を進める予定だ。
エコプロジェクト
エコプロジェクトの第1弾では、美しい海と海洋生物の保護団体を応援するテーマ「For Beautiful Ocean」を企画。デザイナー 野口アヤ氏が展開する「cookie fortune」、アートディレクター 森本千絵氏が主催する「goen」のデザインを取り入れたPCやグッズを商品化。PCを2台販売するごとに、1本のユーカリの木をオーストラリアのカンガルー島に植林するという。価格は通常モデルより6,000円程度高くなる。
「goen」モデルは、「LaVie G」にgoenの代表的イラスト「かぜのまち」をデザイン。廃材を利用したブリーフケース型エコバッグを別売で用意する。「cookie fortune」モデルは、cookie fortuneの人気キャラがいるかと海を探検するイラストをデザインしたPCのほか、エコバッグも販売する。
今後、ファッションのトレンドを取り入れていく「ファッションプロジェクト」、スポーツやアウトドアにふさわしいデザインを実現する「アクティブライフプロジェクト」など、順次プロジェクトを展開していく予定だ。