米国ラスベガスで開催中されたPMA 08の会場で、入り口すぐに大規模ブースを構えていたのはキヤノン(隣は富士フイルム)。相変わらず、デジタル一眼レフカメラからコンパクトデジタルカメラ、プリンタといった製品が人気だ。キヤノンからやや離れた位置に、同様に大規模ブースを構えていたニコンも常に盛況で、特にデジタル一眼のブースでは説明員の前には常に人だかりができていた。
キヤノンでは、今回はPMA直前に発表された「EOS Kiss X2」(米国名はEOS Rebel XSi)やコンパクトデジカメが新製品だが、EOS 40Dや、現在も品薄状態が続くEOS 1Ds Mark IIIといったデジタル一眼レフにも常に人が集まって機材を触り、担当者に質問する、という状態だった。
その中でややひっそりと置かれていたのがKiss X2のシルバーモデル。Kiss X2の国内モデルはブラックモデルしかないが、Kiss Digital Xはブラック・シルバーの両モデルもあったため、こちらも日本で発売されるのか聞いたところ、ブースの担当者は「(シルバーモデルの)販売は米国だけと聞いている」という答えだった。
製品のカラーリングは各国の売れ行きを見ながら決まるので、米国のみのカラー、日本のみのカラーというようにカラーリングが異なる製品は多い。シルバーモデルが国内で販売されないということは、日本でのKiss Digital Xの売れ行きがシルバーよりもブラックの方が多かった、ということなのだろう。
また、2本の望遠レンズ「EF200mm F2L IS USM」「EF800mm F5.6L IS USM」も展示。蛍石やUD(特殊低分散ガラス)レンズなどを採用し、シャッタースピード約4段分の補正効果が得られる手ブレ補正機能を搭載した高倍率・大口径単焦点レンズとして、興味を持つ人が多いようだった。
ニコンでも、会期直前発表の新製品「D60」をはじめ、「D3」「D300」といった中上級機やD40x、D80なども人気。レンズを交換しながら試写をする来場者も多かった。
そのほかニコンでは、新レンズとして「AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR」「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」に加え、アオリ撮影が可能な「PC-E NIKKOR」シリーズのレンズ3本の計5本のレンズをPMAにあわせて発表。