映画『KIDS』の初日舞台挨拶が2日、都内で行われた。舞台挨拶には、主演の小池徹平、玉木宏、栗山千明と荻島達也監督が登場した。
写真左から、荻島達也監督、玉木宏、小池徹平、栗山千明 |
『KIDS』は80万部を超える乙一のベストセラー小説の映画化。人の傷を自分の身体に移す特殊能力を持つ主人公・アサトが、荒んだ毎日を送るタケオや、顔の傷を隠して暮らすシホと出会い、心を通わせていくという友情の物語だ。
まずは主人公のアサトを演じた小池が「(完成した作品を観て)最後の場面に感動しました。タケオの言葉が印象的で、役のアサトというより小池徹平として伝わってくるものがあった」と作品について熱く語った。また、タケオ役の玉木は「人は傷つかずには生きられない。改めて友情の大切さがわかる映画だと思う」とコメント。
いつもの笑顔を封印し、ガラスのように繊細なアサトを演じた小池 |
ワイルドさと優しさが共存するタケオを演じ切った玉木 |
哀しい過去を持ち、顔に傷のある女性・シホを演じた栗山は、「自分の出演作品は人が次々と死んでしまう話が多いんですが、今回の作品は本当に良い話です」と、この作品で描かれる優しさについて語る。また、小池と玉木の友情に関しては、「徐々に2人の距離が縮まっていくのが現場でも感じられた」と微笑ましい裏話を披露した。また荻島監督も「現場の出演者たちが、劇中同様に本当に仲良しだった」と撮影中の様子を振り返った。
「私自身も出演して心が洗われました」と語った栗山 |
「現場で差し入れを小池が食べてくれなかった」と言う玉木に、「パサパサでしたけど、食べました(笑)」と返した小池 |
また、この日は節分前日ということもあり、舞台挨拶の最後には豆まきならぬ飴まきが行われた。心と心を通わせるという作品のテーマにちなみ、ハート型の飴が客席にまかれた。
(c)2008「KIDS」製作委員会