NTTドコモは、1台の携帯電話で2つの電話番号・メールアドレスを切り替えて利用できるサービス「2in1」の契約条件・提供内容を3月3日より拡充すると発表した。
今回の拡充により、従来の「2in1」ではできなかった、基本契約(Aナンバー)と2in1契約(Bナンバー)を別名義で契約することが可能となる。契約者名義は、個人名義と法人名義や、法人と法人名義などの組み合わせにも対応する。また、基本契約と2in1契約の請求書を分けることもできる(同一名義の場合、基本契約との一括請求も可能)。
また、Bナンバー専用料金プラン「タイプ2in1」の月額基本使用料を、945円から840円に値下げするほか、新たに7つの料金プランを新設する。これにより、基本契約と同様に2in1契約でも複数の料金プランから選択が可能となる。
追加する料金プランのうち5プランは、月額2,100円(無料通話分は1,050円)の「タイプSS 2in1」、月額3,150円(無料通話分は2,100円)の「タイプS 2in1」、月額5,250円(無料通話分は4,200円)の「タイプM 2in1」、月額5,250円(無料通話分は4,200円)の「タイプM 2in1」、月額8,400円(無料通話分は6,300円)の「タイプL 2in1」、月額13,650円(無料通話分は11,550円)の「タイプLL 2in1」となっており、「バリュープラン」の料金体系とほぼ同等のもの。
加えて、通話料金が26.25円/30秒と割高だが月額1,470円(無料通話分なし)の「ファミリーワイド 2in1」、月額8,610円(無料通話分は5,775円で同)で平日昼間に限り通話料が割安な「タイプビジネス 2in1」となっている。なお、タイプ2in1の場合を除き、「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」などの各種割引サービスにも加入できるので、これらを利用した場合はファミリーワイド 2in1が月額735円となり、最も基本使用料の安い2in1プランとなる。
無料通話分は、Bナンバーの通話・テレビ電話料などとして使うことができる。パケット通信料は、基本契約へ課金・請求されるが、2in1契約のメールアドレス(Bアドレス)の利用時にかかるパケット通信料(BアドレスのWebメールサイトへのアクセスなど)については、基本契約の請求から分割し、2in1契約に請求先を指定することが可能。この場合、請求書分割送付手数料が月額157.5円必要。
現在利用中のFOMA / movaの電話番号を2in1契約側(Bナンバー)として引き継ぐことも可能になる。この場合、2in1契約側に、継続利用期間、ドコモポイント、無料通信分、モバイラーズチェックなどを引き継げる。
3月3日より、2in1サービスの利用には利用開始時に1,050円の手数料が必要となるが、2009年3月31日までに、料金プランにタイプ2in1を選択し、かつ基本契約と同一名義で利用(同一名義オプションに加入)する場合、手数料は無料となる。なお、現在「2in1」を契約しているユーザーには、従来通りのサービスが適用される。