日本ヒューレット・パッカードは29日、HP Remote Client Solution向けアクセス端末として、シンクライアント4機種を発表した。販売は31日から開始される。
今回発表されたのは、無線LAN機能を内蔵したノート型のシンクライアント「HP Compaq 6720t Mobile Thin Client」、単体使用も可能なコンパクトデスクトップ型シンクライアント2機種「HP Compaq t5730 Thin Client」、低価格モデル「HP Compaq t5135 Thin Client」、4画面同時出力に対応したブレードワークステーション対応クライアント「HP dc73 Blade Workstation Client」。価格はそれぞれ10万4,790円、6万900円、3万450円、13万4,400円。
「HP Compaq 6720t Mobile Thin Client」
HP Compaq 6720t Mobile Thin Clientは、15.4型ワイド液晶ディスプレイとIEEE802.11a/b/g対応無線LAN、各種通信カードに対応するPCカードスロットを標準搭載したノート型シンクライアント。
OSにはWindows XP Embeddedを採用し、Windows XP対応アプリケーションが利用できるほか、USBやカードスロットを管理者が無効化できる高度なセキュリティ機能を備えている。
「HP Compaq t5730 Thin Client」
HP Compaq t5730 Thin Clientは、CPUにAMD Sempron 2100を搭載することで、9Wの低消費電力と高パフォーマンスを実現したコンパクトなデスクトップ型シンクライアント。グラフィックス機能はATI Radeon X1250、OSはWindows XP Embeddedを採用し、スタンドアローンPCとしても利用できる。
また、映像出力端子としてアナログD-sub端子とDVI-Dデジタル端子を備え、デュアルディスプレイ環境も構築できる。さらに、オプションの拡張モジュールを併用することでPCIスロットとPCI Express x1スロット対応デバイスや無線LAN機能を使用できる。
「HP Compaq t5135 Thin Client」
HP Compaq t5135 Thin Clientは、約3万円と導入コストを抑えたデスクトップ型シンクライアントのエントリーモデル。OSに同社独自の「HP ThinConnect」を採用し、Citrix ICA(Independent Computing Architecture)やMS RDP(Remote Desktop Protocol)専用のクライアントに最適だ。また、電源を入れると同時にサーバに保存された定義ファイルを読み込み、その設定に基づいて起動する「Networkモード」に対応する。
「HP dc73 Blade Workstation Client」
HP dc73 Blade Workstation Clientは、CPUにPentium Dual-Core E2150、グラフィックスカードとしてNVIDIA Quadro NVS 290 256MBを2枚搭載し、最大4画面の同時出力が可能なブレードワークステーション専用クライアント。転送データを170:1の圧縮率で高速エンコードする同社独自のHP Remote Graphicsソフトウェアを搭載し、3Dグラフィックスなども高速に転送が行える。OSは、LinuxベースのHP Blade Workstation Client Embedded OSが採用されている。