キヤノンは、デジタルビデオカメラの新製品「iVIS HF10」「iVIS HF100」「iVIS HV30」「iVIS FS10」「iVIS DC300」を発表した。発売時期、価格などは表の通り。

内蔵の16GBメモリーとSD/SDHCカードにフルハイビジョンで撮影可能な「iVIS HF10」

miniDVテープにフルハイビジョン撮影を行う「iVIS HV30」

内蔵メモリ/SDHCカードに撮影を行う、スタンダード画質の「iVIS FS10」

8cm DVDに撮影を行う、スタンダード画質の「iVIS DC300」

iVIS HF10は、16GBの内蔵メモリと、SD/SDHCカードの両方に撮影が可能な、AVCHD規格のデジタルハイビジョンビデオカメラ。FXP(1920×1080:約17Mbps)/XP+(1440×1080:約12Mbps)/SP(1440×1080:約7Mbps)/LP(1440×1080:約5Mbps)の4種類のモードが使用可能で、内蔵のメモリに、FXPモードでは約2時間5分、LPモードでは約6時間5分の撮影できる。内蔵メモリに撮影したムービーは、必要な部分だけをSD/SDHCカードにコピーすることが可能だ。

撮像素子は、1/3.2型キヤノンフルHD CMOSセンサー。映像エンジンには「DIGIC DV II」を採用。レンズは、35mm換算で約42.9~514.8mmの12倍キヤノンズームレンズ。F値は1.8~3.0。光学式の手ぶれ補正機能を装備する。

iVIS FH100は、iVIS HF10から内蔵メモリを除いたモデル。SD/SDHCカードでのみ使用可能だ。iVIS HF10/100は同社としては初めて、メディアにフラッシュメモリーを採用したビデオカメラということになる。

両モデルとも、幅約73mm×高さ約64mm×奥行き129mm、本体質量約380gという小型軽量を実現。持ち運びの容易さと、約1秒で起動するクイックスタート機能、ハイスピードオートフォーカスの搭載などにより、撮影したいシーンを逃さない。

バッテリーパックは「BP-809」が付属しており、約155分の充電で約1時間20分(FXP)~約1時間30分(XP+/SP/LP)の撮影が可能だ(液晶モニター使用時)。なお、最大1920×1080画素での静止画撮影機能も装備する。

iVIS FV30は、「iVIS HV20」の後継となる、miniDVテープに記録するHDV規格のデジタルハイビジョンビデオカメラ。1920×1080のフルハイビジョン画質と、SD画質(4:3/16:9)での撮影が可能だ。撮像素子は、1/2.7型キヤノンフルHD CMOSセンサー。映像エンジンは「DIGIC DV II」を採用している。レンズは35mm換算で43.6~436mmの10倍キヤノンズームレンズ(SDの場合53.0~530mm)。F値は1.8~3.0。バッテリーパックは「BP-2L13」が付属しており、液晶モニター使用時で約1時間55分の撮影が可能だ。

iVIS FS10は、iVIS F10と同様に、内蔵メモリとSD/SDHCカードスロットを装備したデジタルビデオカメラ。ただし、撮影はSDモードのみとなる。内蔵メモリは8GBで、XPモードでは約1時間50分、LPモードでは約5時間10分の撮影が可能だ。光学37倍キヤノンズームレンズと映像エンジン「DIGIC DV II」の処理の組み合わせた「アドバンストズーム」で、画質を低下させることなく、48倍のズームが可能となっている。

iVIS DC300は、メディアにDVDを使用するSD画質のビデオカメラ。41倍の「アドバンストズーム」と、付属のバッテリーパック「NB-2LH」での長時間撮影を特徴としている(XPモードで液晶モニター使用時:約1時間45分)。

種類 型名 規格 メディア 発売日 市場予想価格
HDビデオカメラ iVIS HF10 AVCHD 内蔵メモリ16GB/SD/SDHC 3月上旬 13万円前後
iVIS HF100 AVCHD SD/SDHC 3月中旬 11万円前後
iVIS HV30 HDV miniDV 3月上旬 11万円前後
デジタルビデオカメラ iVIS FS10 - 内蔵メモリ8GB/SD/SDHC 4月下旬 8万円前後
DVDビデオカメラ iVIS DC300 - 8cm DVD-R/RW/DL 3月上旬 5万円前後