日本ビクターは29日、ハイビジョンHDDムービー「Everio(エブリオ)」シリーズの新モデル「GZ-HD6」「GZ-HD5」を発表した。発売は2月中旬を予定しており、価格はオープン。市場価格はGZ-HD6が17万円前後、GZ-HD5が15万円前後と予想される。
GZ-HD6は、家庭用のビデオカメラとして、初めて1920×1080/60pでの出力を実現したモデル。3CCDの全画素を使用して得た映像信号を、カメラ系画像処理エンジン「HDギガブリッド」により処理。同社の液晶テレビ「EXE」シリーズで使用されている映像エンジン「GENESSA」の技術を使った出力回路により、1920×1080/60pで出力する。1080/60p入力に対応したHDMI入力を装備したテレビと接続することで、より鮮明な動画出力が可能だ(GZ-HD5はインターレース出力)。また、GZ-HD6/5は、「x.v.Color」にも対応しており、sRGBよりも広い色空間を利用し、自然な色彩での記録や撮影が可能となっている。同社の「EXE 905」シリーズなど、同規格に対応したテレビと接続すれば、より自然な色合いを表現できる。
搭載されているHDDの容量は120GB。フルハイビジョンの映像(FHDモード)を約10時間記録可能だ(GZ-HD5に搭載されるHDDは60GBでフルハイビジョンでの記録時間は約5時間)。また、FHDモード/SPモード/1440CBRモードに加え、新たにLPモードを搭載。LPモードでは最長で約24時間のハイビジョン映像を記録可能となる(GZ-HD5では約12時間)。またHDDだけでなく、携帯電話でも普及しているマイクロSDメモリーカードも利用可能。マイクロSDカードは静止画だけでなく、SPモードでのハイビジョン撮影にも対応しており、4GBのメディアを使用した場合、約25分の記録が可能だ。
動画の記録方式は、MPEG-2。パソコンに取り込んだ後の扱いも楽だ。また、Windows環境用の「CyberLink BD Solution」(「PowerCinema NE for Everio」「PowerProducer 4 NE」「PowerDirector 6 NE Express」)、Macintosh用の「QuickTime component for Everio」が付属する。
さらに、ユーザーの要望に応えたという、本体サイズの大幅な小型化も今回発表されたモデルの特長。GZ-HD6では従来機種「GZ-HD7」と比べ、約40%というコンパクト化を実現している。併せて、質量も約25%の軽量化を実現。これは、同容量HDD搭載モデルとしては、最小・最軽量だという。
なお、PCレスの環境でも、別売のDVDライター「CU-VD40」を使用すれば、ハイビジョンムービーをDVDに書き出すことが可能だ(CU-VD3でも書き出しは可能だが、単体での再生機能を持っていないので、再生時にはEverioとの接続が必要になる)。
型名 | GZ-HD6 | GZ-HD5 |
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動画/音声記録方式 | 動画:SD-VIDEO 規格準拠MPEG-2 TS/音声:MPEG-1 Audio Layer II 2ch | |
撮像素子 | 1/5 型57万画素プログレッシブCCD×3 | |
レンズ | 39.5mm~395mm(35mm換算)/F:1.8~1.9 | |
フィルター径 | 43mm | |
最低照度 | 7ルクス(ナイトアイ時:約1ルクス) | |
モニター | 2.8型ワイド(20.7万画素) | |
入出力端子 | HDMI出力(HDMI V1.3 ※x.v.Color対応)/USBミニ/AV 出力/コンポーネント出力/i.LINK出力/外部マイク入力/ヘッドホン出力(GZ-HD6のみ)/DC入力 | |
消費電力 | 7.1W | 6.9W |
サイズ | 79(W)×73(H)×130(D)mm | 78(W)×73(H)×130(D)mm |
質量(バッテリー除く) | 約500g | 約480g |