中国でもインターネットのビジネス利用が急増

はじめてネット接続したときの目的が何であったかという設問には、909人(48%)が「聊天(チャット)」、302人(16%)が「玩網絡 (オンラインゲーム)」、245人(13%)が「新聞(ニュース)」、226人(12%)が「購物(ショッピング)」、94人(5%)が「郵件(eメール)」、57人(3%)が「娯楽(エンターティメント)」、57人(3%)が「論壇(BBS)」と答えている。半分近くがチャットに集中していることが分かる。

チャットが占める割合は2006年から大幅に下落しているものの、いまだに首位の座を確保しており、チャットが中国人がネットを使用する最大の動機となっていることがわかる。

また、下降気味のチャットに代わり、ショッピングの占める割合が上昇してきていることも同調査で示されている。これは、中国におけるインターネットが、チャットなどのコミュニケーションツールから、eコーマスなどのビジネスツールへと変貌しつつあり、より多くの新規ユーザーをひきつけ、社会に浸透してきていることを示している。

初めてのアクセス先ポータルは「網易」がトップ

ポータルサイトの人気ランキングも見ておこう。初めてアクセスしたポータルサイトの第1位には、612人(32%)が「網易」を挙げた。続いて168人(9%)が「新浪網」、135人(7%)が「捜狐」を挙げており、全体の48%に当たる915人がこの3大総合ポータルを1位に挙げている。

残りの52%は、その他のポータルサイトや専門サイトを挙げている。この結果を見ると、初めてのアクセス先に関しては、ロングテール傾向がみられる。中国のポータルサイト市場の中で網易は地位を上昇させており、捜狐には若干低下傾向がみられるものの、新浪網は比較的安定的に推移している。

ところで、「網恋(ネット恋愛)」と「網絡同居(ネット同棲)」といえば、中国で今でも賛否両論ある現象だ。今回の調査によると、ネット恋愛の経験を持つネットユーザーは263人(14%)と決して少なくはないが、網恋の相手と本当に結婚したというユーザーはわずか26人(1.4%)にすぎない。バーチャル世界における恋愛と、現実世界における結婚との間には、大きなギャップがあることがわかる。