調査会社のStrategy Analyticsは24日(米国時間)、世界市場における携帯電話出荷状況についてまとめた最新報告「Q4 2007 Global Handset Market Share Update」を発表した。不調が伝えられていたMotorolaが、2007年通年の統計でもSamsungに抜かれて3位に転落した一方、Nokiaは直近の四半期に4割以上のシェアを獲得したとされている。

Nokiaは2007年第4四半期(10-12月)だけで1億3,350万台の携帯電話を出荷し、世界シェアを40.2%とした。通年では4億3,710万台・同38.8%だった。同四半期の2位はSamsungで、4,640万台を出荷しシェアは14.0%。通年では1億6,120万台・14.3%とし、1億1,370万台・11.3%で3位だった前年から躍進した。

Motorolaは同四半期に4,090万台を出荷し、シェアは12.3%で3位。通年の統計でも1億5,900万台・14.1%とSamsungに届かず、前年の2位から3位へと順位を下げた。4位のSony Ericssonは通年の統計では1億340万台・9.2%で、2006年通年の7,480万台・7.5%から伸ばしている。ただし、第4四半期の出荷台数は3,080万台で、前年同期の2,600万台から増やしているものの勢いは減速している。

携帯電話トップ5メーカーの世界シェア
2007年10-12月 2007年通年 2006年通年
Nokia 40.2% 38.8% 34.7%
Samsung 14.0% 14.3% 11.3%
Motorola 12.3% 14.1% 21.7%
Sony Ericsson 9.3% 9.2% 7.5%
LG Electronics 7.1% 7.2% 6.4%
その他 17.1% 16.4% 18.4%

2007年の世界全体での出荷台数は11億2,000万台で、2006年の10億台から12%の伸びだった。Strategy Analyticsでは2008年の台数について、経済情勢の厳しさのため伸び率は若干縮まり、10%増の12億4,000万台になるだろうと予測している。