東京・上野動物園では、1月2日よりハクビシンを一般公開した。公開日からまだ日は浅いものの、その愛くるしい容姿や仕草を見た来園者の多くが足を止めるなど、同動物園の新たな人気者として注目を集めそうだ。
上野動物園の子ども動物園にある「なかよし広場」で公開中の3頭(ともにオスのタカとマム、メスのミニ)のハクビシン。木に登って餌を食べたりしている姿に、園内を訪れるお客さんが足を止めて「可愛い顔してる~」との声が上がるなど、日に日に注目を集めている。ハクビジンは、一見してタヌキのような体つきをしているが、日本にいる唯一のジャコウネコ科の動物。日本で発見されたのは1940年頃で、以降、四国や静岡、山梨などで発見され、現在ではその生息分布を広げている。
公開当初、外の世界が怖かったせいか、日中はシェルターの中からほとんど外に出なかったという。だが、現在は餌の時間に高い枝に吊るしたロープの先の餌をたくし上げて食べたり、夕方以降にならないとシェルターから外に出なかったのが午前中から外に出るなど、展示場の雰囲気にも次第に慣れてきた様子だ。元来、ハクビシンは夜行性の動物のため、上野動物園では日中に活発な姿を来園者に見せられるよう、更なる方法を模索しているという。
また、同動物園で公開中のツキノワグマもおススメだ。こちらは、冬眠しているツキノワグマを冬眠ブース内のカメラで撮影した映像をモニターで見ることができる。どのように冬眠しているのか一度は見てみたいもの。冬眠の動物は冬季限定のものだけに、この機会に冬眠中のツキノワグマをご覧になってみてはどうだろうか。
写真提供:財団法人東京動物園協会