プリペイドUSIMカードとセット販売される「705Px」(通常契約用と同じ製品)

ソフトバンクモバイルは24日、第3世代(3G)携帯電話のプリペイドサービス「プリモバイル」を2月4日より提供すると発表した。3月31日でプリペイドを含む第2世代(2G)携帯電話サービスの加入受付が終了することに対応したもの。サービス開始にあわせて、ソフトバンク3G携帯電話「705Px」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)とプリペイドUSIMカードをセットで販売する。

プリペイド携帯電話は基本料金が無料で、事前に登録(チャージ)した金額の分だけ通話できるので、短期間や着信メインでの利用、使いすぎが心配される子供用の携帯電話などに適したサービス。1回3,000円または5,000円の単位でチャージできるプリペイドカード(USIMカードとは無関係)が販売され、カード1枚あたり60日の有効期間(最大360日間)が過ぎるまで利用できる。プリペイドカードは2Gのプリペイドサービスから変更無く、共通して使用可能。

国内への音声通話は一律で6秒あたり9円。3Gとなったことでテレビ電話にも対応し、国内の場合6秒16円でTVコールが可能。Yahoo!ケータイ(電話機からのWebアクセス)、国際ローミング、各種オプションサービス(留守番電話、転送電話、割り込み電話、三者通話など)は利用できない。

メールを使う場合は、300円で最大30日間有効のオプションサービス「メールし放題」に加入する。有効期間中はSMS、S!メールが使い放題になるので、他社携帯電話宛や写メールを含むメールを月300円の定額で利用できることになる。メールし放題への加入は自動音声応答サービスが受付窓口となっており、有効期間終了時点でチャージ残高が300円以上の場合自動継続される。有効期間中はメールアドレスの変更や迷惑メールに関する設定などが行える専用サイトに接続可能となる。

プリペイドUSIMカードが同梱される705Pxはプリペイド専用モデルでなく、現在販売されている通常契約用の製品と同じものとなる。ソフトバンクショップ、ソフトバンクオンラインショップ、大手コンビニエンスストアなどで販売する。

また、一部のソフトバンクショップに限られるが、プリペイドUSIMカード単体での提供も行う予定で、既にソフトバンク3G対応の電話機を所有している場合、それにプリペイドUSIMカードを装着して使うこともできる。ただし、「V801SH」および「SoftBank X」シリーズではS!メールに対応せず、SMSのみ利用可能。

なお、海外では一般にチャージ済みプリペイドSIMカードが市販されているが、日本の場合、プリペイド携帯電話の場合も利用者の本人確認が法律で義務づけられているため、今回のサービスは日本を訪れた外国人が短期利用するといった用途には適さない(外国人登録証明書が必要)。