キヤノンは、一眼レフカメラEOSシリーズ用交換レンズの新製品として、上位モデル「L(Luxury)」タイプの望遠・超望遠レンズ「EF200mm F2L IS USM」と「EF800mm F5.6L IS USM」を4月下旬より順次発売する。価格はEF200mmが85万円(税別)、EF800mmが175万円(税別)。また、大口径・望遠EFレンズ専用ケース「ソフトレンズケース S/M/L/LL」も2 月下旬より発売される。価格は1万2,000円から1万5,000円(いずれも税別)。
新レンズ2機種は、蛍石やUDレンズ(特殊低分散ガラス)などの特殊光学材料を使用することで、望遠レンズで発生しがちな色収差を良好に補正するとともに、高解像・高コントラストな描写を実現している。また、シャッタースピード換算で約4段分の補正効果を発揮する高性能の手ブレ補正機構も搭載した。
レンズ配置やコーティングの最適化により、フレアやゴーストの抑制と良好なカラーバランスを両立。主要部品にマグネシウム合金を使用することで、強度や耐久性を保ちながら軽量化を実現したほか、マウント部やスイッチパネルなどにラバー部材を採用し、防塵・防滴性能を高めている。また、オートフォーカスの任意停止が可能なAFストップ機能を装備する。
「EF200mm F2L IS USM」の主な仕様は、レンズ構成:12群17枚、絞り羽枚数:8枚(円形)、最小絞り:F32、最短撮影距離:1.9m、最大倍率:0.12倍、フィルター:後部差し込み、サイズ:φ128×208mm、重量:2,520g。
「EF800mm F5.6L IS USM」の主な仕様は、レンズ構成:14群18枚、絞り羽枚数:8枚(円形)、最小絞り:F32、最短撮影距離:6m、最大倍率:0.14倍、フィルター:後部差し込み、サイズ:φ163×461mm、重量:2,520g。
ソフトケースレンズは大口径・望遠レンズを収納するためのケースで、アクセサリー収納用のポケットも備える。対応は、「S」がEF200mm F2L IS/EF300mm F2.8L IS/EF400mm F4 DO IS、「M」がEF400mm F2.8L IS、「L」がEF500mm F4L IS、「LL」がEF600mm F4L IS/EF800mm F5.6L IS となっている。