ASUSTeK Computerは23日、国内発売を25日に控える小型ノート「Eee PC 4G-X」の記者向け発表会を開催した。海外ではすでに販売を開始した地域もあるEee PCだが、日本向けモデルであるEee PC 4G-Xでは、OSにWindows XPが採用されているほか、同モデル限定という特典も用意される。

国内で大々的なお披露目が行なわれた「Eee PC」

Eee PCは、十分な性能を備えながら、当初「199ドルから」とされた低価格を実現したことで話題を呼んだミニノート。日本向けモデルのEee PC 4G-Xの仕様などはこちらの記事をご覧いただきたい。

会場内に展示してあった「Eee PC 4G-X」の実機。写真は「ギャラクシーブラック」で、ほかに「パールホワイト」のカラーバリエーションがある

キーボードもしっかり日本語キーボードに

OSはWindows XP Home Edition。ちなみに、右の画像はオフィスアプリなどもインストール済の状態のもの

Eee PCは新しい分野のMID

同社ではEee PC 4G-Xを、「新しい分野のMobile Internet Communication Device(MID)」と位置づけている。同社アカウントマネージャーで、Eee PCを担当する謝青陵氏は「ゲーム機と言えばWii、MP3と言えばiPodだ。インターネットと言えば、Eee PCだと言われたい」と意気込みを述べる。

ASUSTeK アカウントマネージャー コンシューマープロダクト担当の謝青陵氏

Eee PCをMIDと位置づける

発表会にはマイクロソフト執行役員常務で、オンラインサービス事業部長の笹本裕氏がゲストとして登壇し、Eee PC 4G-Xに搭載されているIP電話サービス「Windows Live Call by ドットフォン」を披露。Eee PC 4G-XのWindows Live Messengerから電話を発信するなどの実機デモも交えながら、Windows LiveとEee PC 4G-Xを組み合せたモバイル端末のユニーク使い方を提案した。

マイクロソフト 執行役員常務 オンラインサービス事業部長 笹本裕氏。Windows Live Messengerを搭載するEee PC 4G-Xから電話発信のデモンストレーション

日本向けEee PCの各種特典

Eee PC 4G-Xだけの特典だが、まずは「ZBD(Zero Bright Dot)対応サービス」。ドット抜け輝点(常時点灯)のある液晶ディスプレイは無償交換するというもので、購入後30日以内であれば全てのEee PC 4G-Xに適用される。

続いては「4GB SDHCメモリーカードのバンドル」。日本発売記念ということで、パッケージに同梱するかたちで提供される。Eee PC 4G-Xでは、Linuxよりもインストール容量の大きなWindows XPを採用するため、ストレージとしても活用できる大容量メモリーカードのバンドルはうれしい配慮だ。

特典も含めたEee PC 4G-Xの付属品一覧

そして最後が「Wi-Fine無料体験特典」。5月31日までの期間限定になるが、公衆無線LANサービス「Wi-Fine」のアクセスポイントを、1日1回まで無料で利用できるというもの。

当日はWi-Fineを提供するNTTBPの代表取締役社長 小林忠男氏も会場に駆けつけており、「実際にEee PCを使ってみたが、小さく高性能なことから場所を選ばず使いやすい。シンクライアントのような使い方も考えられる」と評価。「ASUSTeKと一緒に新しい市場をつくっていきたい」と期待のコメントを寄せた。

NTTBP 代表取締役社長 小林忠男氏。実際に使ってみた上で、Eee PCの持つ高い可能性に期待していると話す