マツダは、高速走行時に後方から接近してくる車両を検出する「リアビークルモニタリングシステム」を国内で初めて実用化し、1月末に発売予定の2.0~2.3L(リッター)クラスの乗用車「アテンザ」に採用する。この警報システムは、高速走行時に左右の後側方車両を検知し、車線変更により衝突の危険性がある場合に、ドライバーに警報を発して注意を喚起する自立型運転支援システム。
今回実用化された「リアビークルモニタリングシステム」は、60km/h 以上の高速走行時に、後方から接近する車両を左右のレーダーモジュールで検出。フロントAピラー部のLEDを点灯させてドライバーに報知する。この状態で方向指示器を操作した場合、LEDが点滅するとともに警告音を発してドライバーに速やかな車線変更の中断を促す。
同システムは24GHzレーダーを採用することで、後方約50mにわたる広い検知範囲を可能にし、悪天候に影響されにくい安定した検出性能を備えた。
このほか、新型「アテンザ」では、インパネ上方のディスプレイに空調やオーディオなどの情報を集中表示し、ステアリング上のスイッチで操作できるようにしたことで、運転中の視線移動の低減を図っている。また、前方障害物との衝突リスク軽減に貢献するプリクラッシュセーフティシステムや、先行車両の追従機能を備えたレーダークルーズコントロールシステムなど、さまざまなアクティブセーフティ技術を採用している。