米Bug Labsは1月21日 (米国時間)、同社が開発するガジェット・プラットフォーム「BUG」を販売するBug Labs Storeをオープンした。プログラマーを対象にBUGbaseや各種モジュールの予約受け付けを行っている。製品の出荷は3月以降になる見通しだ。

BUGはLinuxベースの小型コンピュータ「BUGbase」とコンポーネントモジュールで構成される。現在用意されているモジュールは、液晶スクリーン「BUGview」、GPSレシーバ「BUGlocate」、モーションセンサー「BUGmotion」、200万画素のデジタルカメラ「BUGcam2MP」など。BUGbaseにモジュールをはめ込むだけで、手軽に機能の追加・削除を行えるのが特徴だ。例えばBUGbaseにGPSレシーバとデジカメモジュールを組み合わせれば、自動的にGeoタグ付きの写真をWebサービスにパブリッシュするガジェットが可能になる。Bug Labsは同製品を「ガジェットのLEGO」と呼んでいる。

手前はBUGviewをのせたBUGbase。時計回りにモーションセンサー、GPSレシーバ、カメラのモジュール。

BUGbaseはARM1136JF-SベースのCPUを搭載。USB 2.0×1、USB OTG×1、UARTシリアルリンク×4、SPIインタフェース×4などのほか、I2C、I2S、LCD、カメラセンサー、マイクロメモリーカードなどのインタフェースを装備する。またMPEG-4のエンコーディング/ デコーディング、10/100 Ethernetをサポートする。

OSやモジュールインタフェースなど、BUGのソフトウエアは全てオープンソースで構築されている。サービスやアプリケーションの開発環境はJavaベースで、OSGiと呼ばれるコンポーネントランタイムを用意。昨年12月にBUG SDKがリリースされた。

BUG SDK

Bug Labs Storeでは現在、初期ユーザー向けのディスカウント価格でBUGの予約を受け付けており、BUGbaseが299ドル、BUGviewが99ドル、BUGlocateが79ドル、BUGmotionが49ドル、BUGcam2MPが69ドルとなっている。全てを1パッケージにしたBUGbundleは549ドルだ。開発者コミュニティの整備・拡大が進められている現段階で、BUGを利用するにはJavaの知識が必要。Bug Labs Storeオープンにあたって同社は「プログラミングの知識のない方が現時点でBUGを購入するのをお勧めしません」と注意している。