1月23日より銀座ニコンサロンにおいて新正卓「ARAMASA SAKURA」展が開催される。期間は2月5日まで。
新正(あらまさ)卓は1936年東京生まれ。60年武蔵野美術学校商業デザイン科を卒業後、アートディレクターとして広告にたずさわり、70年代ファッション写真家としてパリと東京で活動。以来数々の写真を世に送り出し、78年日本写真協会新人賞、86年土門拳賞、94年東川国際写真フェスティバル・東川賞。96年第46回日本写真協会年度賞と輝かしい受賞歴を誇る。
新正卓の写真は「海外で移民として生きる日系人」や「中国残留孤児」といった歴史的、社会的なテーマを扱ったものが知られているが、今回展示する「ARAMASA SAKURA」はピンホールカメラを使ってモノクロで「さくらまつり」を撮影した写真。レンズを使わないため全体に柔らかなイメージで、長い露出による花びらの流れるような動きと相まって、幻想的で一種独特のさくらまつりが映し出されている。
開館は10時から19時まで(最終日は16時まで)、入場は無料で2月2日と2月3日は休館となる。なお1月24日19時~20時30分までは、新正卓と写真史家、大日方欣一によるフォトセミナーも開催され、DVD作品の上映など、より写真に親しむことができるイベントも用意されている。