東京・港区のアオイスタジオにて20日、ルパン三世登場40周年記念DVD『ルパン三世 GREEN vs RED 』(4月2日発売予定)の制作発表および記者会見が行われた。アフレコ初日に重なっていたということもあり、この会見には原作者のモンキー・パンチ氏も登場し"40年間"のルパンに対しての思いなども語られた。
会見は、原作者のモンキー・パンチ氏とルパン三世役の栗田貫一、ヒロイン・ユキコ役の平野綾、プロデューサーであるトムス・エンタテインメントの浄園祐氏という顔ぶれで行われた。ちなみに本作品の内容などは、既報のとおり。あわせてご覧いただきたい。
会見はアフレコスタジオにて行われた。左から、モンキー・パンチ氏、栗田貫一、平野綾、浄園祐氏 |
会見は質疑応答の形で進められた。
栗田貫一(ルパン三世役)――今日はアフレコ初日と言うことですが、声の調子などはいかがですか?
「今日は、調子いいですね。もう、パーフェクトです(笑)」
――"40周年"という記念すべき作品に関わられたことに対しては?
「台本をめくった時に、今回はいつものルパンより難しいぞ……と。僕自身、まだわからないところなどがありまして、その辺を勉強して声を入れたわけですが。もしかしたら、これはものすごい作品になるのでは、と感じました。40周年にふさわしいものになると思います。僕は(ルパン役が)、14年になるのですが、今までこのように感じたことはなかったんじゃないかなと思います」
――今回の作品は色々なルパンが登場するということですが、全て栗田さんが声を?
「それはですね……今は教えない!!(笑)」
平野綾(ヒロイン・ユキコ役)――ルパンシリーズに初参加となるわけですが
「私自身、一視聴者としてずっと見てきた作品なので、今回参加させていただくことは本当に光栄に感じています。また、ヒロイン役とのことで少し緊張していますが、頑張りたいと思います」
――今回の作品については、どう感じていらっしゃいますか?
「台本をいただいて読んでいくうちに、私自身が惑わされるようなことが出てきたり、一瞬でも気を抜いたらわからなくなりそうな……そんな感じです。でも、関わっている方たちがとても楽しくわくわくしながらやっているので、その感覚が観てくださる皆さんに伝わればいいなと思っています」
――子供のころから『ルパン三世』をご覧になっているとのことですが?
「はい。私は女性だったら誰しも一度は憧れる"不二子チャン"が大好きで、今回、共演することができて、とても嬉しいです。また、この間も古い『ルパン』を観たりしたんですが、どんな年齢層にも受け入れられるというのも魅力なのかな、と思います」
モンキー・パンチ氏(原作)――『ルパン三世』が誕生してから40年ということで、このOVAも制作されることになったわけですが、生みの親としてのお気持ちはいかがでしょう? また、この長く続いている人気の理由としては、どのようにお考えでしょうか
「よく聞かれることなんですが、おそらくストーリーとキャラクターがわかりやすいというのもあるんじゃないかな、と思ってます。誌上に掲載されてから40年、アニメーションでは35年になるわけですが、監督なども変わったりして、その時代に沿った作品を提供できたということでしょう。あまり難しく考えないで楽しんでいただきたいと思っているので、そういうところが皆さんに受け入れられているのかなという感じはしています」
――ほかの方々が、今回の作品は難しいとおっしゃっていますが、先生としてはいかがですか?
「僕は、そんなに難しくはないかと。台本より原作のほうが難しいと思うので(笑)。でも、アニメーションの制作関係の方々がそのあたりを簡潔にしてくれて『ルパン』の面白さを充分出してくれたかなと思います。あまり内容を言うとネタばらしになっちゃうので、本当に言えないんですけど……(笑)」
浄園祐氏(プロデューサー)――企画の段階から今までで大変なご苦労があったと思われますが、振り返ってどのようなお気持ちでしょうか?
「昨年4月に企画を立ち上げて現在に至るわけですが、本当にいろいろな人に参加していただいて、絵の仕上がりのほうもどんどん良くなっています。そして豪華な声優さんたちにも加わっていただいて、とにかく良い作品になっていくのをひしひしと感じます。どうぞご期待ください」
最後にフォトセッションが行われ、会見は終了した |
『ルパン三世 GREEN vs RED』は、4月2日に本編DVD(70分)と映像特典DVDの2枚組にフィギュアを同梱した「限定版」(価格:9,240円)と、本編DVDとBGM集CDをセットにした「通常版」(価格:7,140円)の2種類のパッケージが発売される。
原作:モンキー・パンチ (C) TMS・NTV・VAP