ウィルコムは、W-OAM対応音声端末として最小・最軽量のPHS端末「X PLATE(テンプレート)」(型番:WX130S)を2月下旬から発売する。中国で使われるPHS用のSIMカード「PIM」カードスロットを搭載、中国国内でもPHS端末として利用できる点が大きな特徴だ。価格は未定だが、W-VALUE SELECTを使った場合の実質負担金は0円になる見込みだ。
X PLATEは、これまでカード型PHS端末を開発してきたセイコーインスツルによるコンパクトなストレート端末で、PHSの高度化通信規格W-OAMに対応し、移動時の通話・通信品質を向上させている。本体サイズは約47.3(W)×110(H)×11.5(D)mm、約64gとすっぽり手に収まり、しかも軽い。
電池室には一般的な携帯電話にあるSIMカードを挿入するようなカードスロットがあり、ここに中国で購入できるPIMカードを挿入できる。PIMカードには契約情報などが含まれており、これを挿入するだけで中国国内のPHS契約で利用することができる。通常の国際ローミングとは異なり現地の契約となるため、中国国内での国内通話が安くなるというメリットがある。国際ローミングでは台湾、タイで利用することもできる。
通常の端末としてはPOP3対応メール機能を備え、プロバイダのメールを受信することもできる。端末にパスワードを設定するとリモートから端末ロック、データの消去が可能なので、万が一の紛失・盗難時のデータ流出が防げる。
そのほか、文字入力にはAdvanced Wnn V1を採用。赤外線通信機能も搭載する。液晶は1.8型128×160ドットTFT液晶、連続通話時間は約5.5時間、連続待受時間は約500時間。なお、カメラは搭載しない。