2008 International CESにて、米Dellのブースに初公開を含む新製品が数多く出展されていた。日本国内でも発売が予定されているものを中心にこれを紹介しよう。
フルHDディスプレイ搭載ノート
コンセプトモデルではあるものの、近日中にXPSのラインナップとして製品化の見込みがあるとして展示されていたのが、表示比率16:9、1,920×1,080ドットのフルHD解像度に対応した液晶ディスプレイを搭載するノートパソコン。
現時点では液晶部以外の仕様は確定していないとのことだが、展示モデルではHDMIインタフェースを備えるなど、映像系を意識した製品になるであろうことが伺える。また光学ドライブの存在が確認できるが、例えばBlu-rayなのかHD DVDなのかなど、どのフォーマットのドライブが搭載されるかはまだ未定。製品化されれば日本を含むワールドワイドでの展開が予定されているそうなので、期待して待ちたいところだ。
ハイエンドの裾野を拡げる「XPS 630i」
ハイエンドデスクトップ「XPS」シリーズの入門機が「XPS 630i」。「XPS 720」と見た目のデザインは同様だが、しかしサイズはやや小さめな筐体を採用。内部構成をメインストリームゲーマー仕様にすることで価格を抑えたのが特徴だ。普及版のXPSといったところか。
基本仕様ではIntelの最新上位プロセッサにnForce 750iチップセットを組み合わせ、GPUはGeForce 8800クラス、500GBのHDD、2~4GBのメモリといったシステムになる模様。発売は2月から3月頃を予定していて、日本での展開も。気になる価格は1,200ドルくらいからとのこと。
「Crystal」の詳細を写真で
今回のCESにあわせたタイミングで衝撃的に発表された新型液晶ディスプレイ「Dell Crystal」。XPS One系統の新コンセプトに基づき、これまでの同社にない外観デザインが特徴の製品だ。実機の展示があったので詳細をお伝えしよう。
基本仕様をおさらいしておくと、本体は厚さ4ミリメートルの透明なパネルを製品全体にはめ込むことで、4個の内蔵スピーカやタッチセンサー方式の操作パネルが空中に浮かび上がったように見える。ほか、200万画素のWebカメラとマイクも内蔵。背面の入出力ケーブルは1本にまとめられ、その先端がスプリットするかたちでHDCPをサポートしたDVI/HDMI、USBなどの各種ポートを備える。
センター下部の"DELL"ロゴがブルーに光るギミックも |
背面の"DELL"ロゴも光らせてるあたりがコダワリか。各種ケーブル類は1本にまとめられすっきり。見せてもらえなかったがケーブル先端が各入出力にスプリットするとのこと |
ディスプレイ部は解像度がWSXGA+(1680×1050ドット)の22インチワイド液晶。コントラスト比は1:2000、輝度270cd/平方メートル、視野角は上下左右160度、反応速度は2ms(Grey-to-Grey)、98%の領域をカバーするTrueColor Technologyなど。本体サイズは665.2(W)×180.1(D)×420.5(H)mm(スタンドを含む)で、重量は8.6kg。価格は米国では1,199ドルで販売中。もちろん日本でも発売される。