松下電器産業は、アルカリ乾電池の新ブランド「EVOLTA」を発表した。単1形から単4形までの4種類がラインナップされており、発売は4月26日。いずれもオープンプライス。市場価格は、単1形の2本パックが570円前後、単2形の2本パックが420円前後、単3形/単4形の4本パックが590円前後と予想される。
EVOLTAシリーズは、アルカリ乾電池ではあるが、オキシライド乾電池の工法を取り入れ、また正/負の両電極に新しい素材を採用することで、従来のアルカリ乾電池の枠を越えた性能を実現した製品。現行のアルカリ電池「LR6XJ」などと比べて、1.2倍~1.25倍、長持ちする。また、現行製品では5年となっている使用推奨期限は、倍の10年となる。
現在、同社の乾電池には、下からマンガン乾電池の「ネオ赤」「ネオ黒」、アルカリ乾電池、オキシライド乾電池という4ラインナップが存在する(特殊形状のものやボタン電池などをのぞく)。EVOLTAは、このラインナップのアルカリ乾電池とオキシライド乾電池の間に入るものではなく、オキシライド乾電池の上に位置する製品だ。
同社によると「オキシライド乾電池は高電流出力の場合の性能は優れている。それに対してEVOLTAでは、高電流/中電流/低電流のすべての領域で性能がアップしており、機器の省電力化が進んできている現在、総合的な性能では、すでにオキシライド乾電池を越えている」とのことだ。
また、同社の製品には、オキシライド乾電池を指定電源としているものがあるため、オキシライド乾電池の製造は今後も継続されるとのことだが、今後は、このEVOLTAシリーズを、オキシライド乾電池に代わるフラッグシップモデルとして販売していくことも表明している。
EVOLTAシリーズでは、オキシライド乾電池にはなかった単1形や単2形もラインナップされる。これにより、より幅広い分野に応用範囲が広がることが予想される。