ヤマハ発動機は、新設計の150cc4ストローク単気筒エンジンを搭載したスポーツモデル「YZF-R15」を、10日からインド・ニューデリーで開催中の「第9回オートエキスポ2008」に出展する。同社は2008年~2010年までの3ヵ年にわたる新中期経営計画において、インド二輪車事業の再建を重要課題のひとつとしている。「YZF-R15」はそのための重要なモデルと位置づけ、2008年中頃のインド市場投入を予定している。
インドの二輪車需要は年間800万台規模と、世界第2位の市場となっており、今後も需要は安定成長すると予測されている。需要の中心は100~200ccのモーターサイクルタイプで、全需要の8割程度を占め、残りのほとんどは125cc以下のスクーターである。このモーターサイクル需要の牽引役は20代若者層で、近年は欧州トレンドを積極的に取り入れる傾向も強く、代替需要も多い。また、「憧れは1000ccスーパースポーツ」といった声が聞かれ、スポーツバイクへの興味は確実に高まっているという。
「YZF-R15」は、MotoGPレースやYZF-Rシリーズ開発など、同社が長年培ってきたスーパースポーツ開発の技術を投入し、市街地からワインディング、サーキットまでライディングを楽しめる"スーパースポーツ"を150ccで具現化したモデルとしている。ワインディングでの走行性能、二人乗りを含めた快適な乗り心地、渋滞路での軽快な走行性など、インド初となる本格スーパースポーツの性能を備える。また、新ボディはひと目で「Rシリーズ」と分かるスポーティなものとした。
仕様など「YZF-R15」の詳細は不明。欧州で人気の125ccスポーツ「YZF-R125」とはフレームなどが異なり、関連性は低いと考えられる。