人気ゲームタイトル「SimCity」の初期版が、OLPC (One Laptop Per Child) プロジェクト向けのオープンソースソフトウェアとして公開された。SimCityの権利を保有するElectronic Arts (EA) 社は、OLPC以外にはSimCityという名称の使用を許可しない方針で、汎用のオープンソース版は「Micropolis」の名称でGPLv3のもとソースコードが公開される。
今回の措置は、2007年11月にEAが発表していた内容を裏付けるもの。配布されるソースコードは、Maxisからライセンスを受けたDUX Software社の手によるUNIX移植版がベースであり、Tcl/Tkで開発されたインターフェイスを使用する。イベント発生など基本的にはオリジナル版を忠実に移植しているが、飛行機墜落イベントが削除されるなど、一部変更されている。また、ユーザインターフェイスにPython / pygtkを使用した別バージョンも公開されている。
SimCityは、「バンゲリング・ベイ」の開発でも知られるWill Wright氏が、Commodore 64用に開発した都市シミュレーションゲーム。開発から4年後の1989年、Maxis社から発売されたAmiga版とMacintosh版が大ヒット、その後PC/ATやゲームコンソールなど多くのプラットフォームへと移植された。