米Intelは7日(現地時間)、45nmプロセスで製造されるプロセッサ新製品16モデルを発表した。同社の45nm世代のCPUは、これまでにデスクトップ向けのCore 2 Extremeとサーバー/ワークステーション向けのXeonで発表されていたが、今回、これが初めてモバイル向けにも拡大された。
今回発表されたのは、モバイル向けに5種類、デスクトップ向けに7種類、サーバー/ワークステーション向けに4種類の計16種類。全て45nmプロセスを採用した製品で、これまでに発表された製品と合わせ、45nm世代のラインナップはデスクトップ向け8種類、サーバー/ワークステーション向け19種類、モバイル向け5種類となった。
モバイル向け
モバイル向けは全てデュアルコアの製品となる。ハイエンドモデルは動作クロック2.80GHzの「Core 2 Extreme X9000」で、65nm世代のX7900から動作クロックやFSB(800MHz)は変わっていないものの、L2キャッシュは4MBから6MBに増加した。TDPは44Wのままで、価格も据え置き(851ドル)となる。
ただデスクトップ向けと同様に、45nmプロセスでは拡張されたCoreマイクロアーキテクチャが採用されており、パフォーマンスとバッテリ持続時間の向上が実現されている。新しい拡張命令セット「SSE4」に対応したほか、モバイル向けの新機能として「Deep Power Down Technology」もサポート、アイドル時の消費電力を削減することができる。
Core 2 Extremeのほか、Core 2 Duoでも4モデルが登場している。L2キャッシュが6MBのT9500/T9300、3MBのT8300/T8100が発表されており、こちらのTDPも従来同様の35Wとなっている。
各モデルの価格(1,000個ロット時の単価)モデル | クロック | L2 | TDP | 価格 | 出荷 |
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Core 2 Extreme X9000 | 2.80GHz | 6MB | 44W | 97,440円 | 1月 |
Core 2 Duo T9500 | 2.60GHz | 6MB | 35W | 60,690円 | 1月 |
Core 2 Duo T9300 | 2.50GHz | 6MB | 35W | 36,180円 | 1月 |
Core 2 Duo T8300 | 2.40GHz | 3MB | 35W | 27,600円 | 1月 |
Core 2 Duo T8100 | 2.10GHz | 3MB | 35W | 23,930円 | 1月 |
デスクトップ向け
デスクトップ向けの45nmプロセッサとしては、これまでに「Core 2 Extreme QX9650」(動作クロック3GHz)だけがリリースされていたが、今回、Core 2 QuadとCore 2 Duoのシリーズにも追加された。
クワッドコアのCore 2 Quadでは、Q9550/Q9450/Q9300の3モデルが登場。Q9550の動作クロックは2.83GHzで、従来の最上位モデルQ6700(2.66GHz)よりも高クロックながら、価格はこちらも据え置き(530ドル)となっている。TDPは全て95Wで、出荷は第1四半期中に開始される見込み。なお、FSBは1,333MHz対応となっている。
デュアルコアのCore 2 Duoには、E8500/E8400/E8200/E8190の4モデルが追加された。最上位モデルE8500の動作クロックは3.16GHzに向上しており、現行のCore 2 Extreme/Quad/Duoのシリーズの中では最高クロックとなっている。
各モデルの価格(1,000個ロット時の単価)モデル | クロック | L2 | TDP | 価格 | 出荷 |
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Core 2 Quad Q9550 | 2.83GHz | 12MB | 95W | 60,690円 | Q1 |
Core 2 Quad Q9450 | 2.66GHz | 12MB | 95W | 36,180円 | Q1 |
Core 2 Quad Q9300 | 2.50GHz | 6MB | 95W | 30,460円 | Q1 |
Core 2 Duo E8500 | 3.16GHz | 6MB | 65W | 30,460円 | 1月 |
Core 2 Duo E8400 | 3GHz | 6MB | 65W | 20,950円 | 1月 |
Core 2 Duo E8200 | 2.66GHz | 6MB | 65W | 18,660円 | 1月 |
Core 2 Duo E8190 | 2.66GHz | 6MB | 65W | 18,660円 | 1月 |
サーバー/ワークステーション向け
サーバー/ワークステーション向けの45nmプロセッサでは、DP向けの「Xeon 5400番台」「同 5200番台」が発売されていたが、UP向けにも4種類が追加される。クワッドコアのX3360/X3350/X3320、デュアルコアのE3110で、FSBは全て1,333MHz対応となる。
各モデルの価格(1,000個ロット時の単価)モデル | クロック | L2 | TDP | 価格 | 出荷 |
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Quad Core Xeon X3360 | 2.83GHz | 12MB | 95W | 60,690円 | Q1 |
Quad Core Xeon X3350 | 2.66GHz | 12MB | 95W | 36,180円 | Q1 |
Quad Core Xeon X3320 | 2.50GHz | 6MB | 95W | 30,460円 | Q1 |
Dual Core Xeon E3110 | 3GHz | 6MB | 65W | 21,530円 | 1月 |