毎日コミュニケーションズは16日、『フィンランドメソッド実践ドリル』を発売する。定価は998円。
フィンランドは、2007年12月に発表された各国の15歳児を対象とする経済開発協力機構(OECD)の「生徒の学習到達度調査(PISA)」で、科学的リテラシー1位、読解力2位、数学的リテラシー2位という結果を残し、ここ数年は日本や韓国をおさえて総合成績世界1位に君臨しているという。同書は、そんなフィンランドの学習方法をドリル形式でまとめたものとなっている。
フィンランドメソッドの特徴は、"考えさせる教育"といわれる。同書はそんなフィンランドメソッドに則り、解答例がいくつもある「次の人物画を見て、彼の性格を考えなさい」といった問題を提供する。問題を解いていくうちに自然と「考えて解答を作成する」という癖が身に付き、表現力や発想力、論理力、批判的思考力も鍛えられるとのことだ。
「読解力不足に悩む学生はもちろん、コミュニケーション力や問題解決力に磨きをかけたいビジネスパーソンにも最適です。つまりは"空気が読めない(=KY)"や"トークが冴えない"とお悩みの方にも役立つ1冊となっているのではないでしょうか」(同社担当編集者)。2007年にインド式計算ドリルがヒットしただけに、外国の教育方法をドリルにした同書も注目の書籍といえよう。