NTTドコモは、7日24時をもってドコモグループのPHSサービスを終了したと発表した。事前に希望していた加入者にはウィルコムへの同番号移行サービスが提供されており、移行作業も既に完了している。

実際には7日24時以降、8日の午前中に全国の基地局が順次稼働を停止した。同社のPHSサービスは、1995年7月1日にNTTパーソナルグループによって開始され(DDIポケットグループと同日)、ピーク時の契約数は200万を超えたが、その後1998年にNTTドコモグループへ事業譲渡され、ドコモのサービスラインナップのひとつとして提供されていた。

ドコモによれば、2007年末時点での契約数は15万5,000。mova/FOMAへの移行優遇サービス受付も7日をもって終了した。ドコモPHSと同じ電話番号のままウィルコムへ移行するサービスも提供され、ウィルコムによれば8日8時以降にウィルコム端末の利用が可能になっているという。

ウィルコム以外のPHSサービスは、電力系の旧アステルグループが2003年から2006年にかけて音声サービスを停止し、その設備を利用したデータ通信サービスも2007年にエネルギア・コミュニケーションズ(中国電力系)が提供を終了したことで、残るはケイ・オプティコム(関西電力系)のみとなっている。

携帯電話およびPHSで、全国一斉規模の停波は2003年3月31日のKDDI・沖縄セルラーによるPDC方式サービス終了以来。また、今年3月31日には東名阪地域でツーカー携帯電話サービスが終了する。